マクロスF
0785話
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たせいで体力がまだ完全には回復していないらしく、この2人もレモンと同様に気怠げな表情を浮かべている。
「ほら、レモン。マリューが朝食を作ってくれているから、早く起きなさい。あたしも手伝いに行くんだから、あまり手間を掛けさせないでちょうだい」
「……ん……ええ、分かってるわ……」
昨夜の件でお互いの間に多少なりともあった溝は取り外され、すっかりシェリルもレモン達の中に入っていっている。こういうのも何だが、裸の付き合いってのはやっぱりお互いを理解し合うのに一番なんだろうな。
……いや、それは意味が違うか?
けど、どこの誰が言っていたのかは忘れたが、肌を重ねるのが最高のコミュニケーションで、お互いをわかり合う方法だというのもあったし、あながち間違いでは無いんだろう。
ともあれ、今日は昨日に引き続き色々と忙しくなるのは事実だ。ここで時間を取ると色々と不味い事態にはなりそうなので、手に触れる柔らかさや、滑らかさ、あるいは寝起きのせいで上げられる艶っぽいようにも聞こえる声を何とか無視して、まだ疲れの取れていない3人を起こすのだった。
「へぇ、このベーコンステーキはシェリルが作ったのか」
多少の騒動はあったが、何とか全員を起こして朝食の席。時間もあまりなかったという事もあって、今日の朝食はトーストにオムレツ、ボイルされたウインナーや、厚めに切られたベーコンのステーキ、コンソメスープ、牛乳、サラダとデザートという、典型的な洋風のメニューだ。
ただ、色々と違うのは朝食を食べる人数が多く、更に俺という存在がいる事で食事の量がかなり多めだということか。
恐らく10人程度なら余裕で満足させられる量の料理が並んでいるテーブルで食事をしていると、スレイがベーコンステーキを口に運んでシェリルに感嘆の声を上げる。
「まぁ、アクセルと暮らしていればこの程度の料理は自然と出来るようになるのよ。それよりスレイの方はどうなの?」
「そ、それは……まぁ、追々だな」
「お兄さんがいたんでしょう? 料理くらい作って上げたりしなかったの?」
オムレツを口に運びながら尋ねるシェリルだったが、それを聞かれたスレイは言葉に詰まる。
スレイの場合はフィリオの夢を叶える為にプロジェクトTDに必死になっていたからな。その辺の事情を考えれば、ある意味でしょうがない。
「そ、それよりもだ。今日の予定はどうなっているんだ? 昨日の今日なんだから、やるべき事は多いだろう?」
「あ、誤魔化した」
「誤魔化してないっ!」
いや、誤魔化してるだろ。確かにその辺についての話はしておかなきゃ色々と不味いけどな。
シェリルもそれは分かっているのだろう。小さく肩を竦めると、ベーコンステーキへと手を付ける。
「そうだな。まず最
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