暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0785話
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んて今まで何度も見てきたでしょ?」
「確かにそうだが、それでも見飽きたなんて事は無いな。こうしていつまででも見ていたい気分になる」

 そう告げた瞬間、誰かが俺にしなだれかかってくる。
 身体に触れる柔らかく、暖かい滑らかな感触。そのまま耳元で囁く。

「あら、なら私の身体はもう見飽きたのかしら?」
「そんな筈無いだろ。マリューの身体も、それこそレモンやコーネリア、スレイも同様にいつまででも眺めていたい気分にさせてくれるよ」
「ふふっ、朝からあまり甘い言葉を口にしないの。これが本当の甘言って言うのかしら」
「いや、甘言ってそう言う意味じゃないからな? そもそもマリュー達の場合は甘言でどうにか出来るようなタイプじゃないだろ」

 基本的にマリュー達は頭がいいし、要領もいい。何かあった時の対応力も高い。それは俺がマクロス世界に転移して1年半も行方不明になっていたのに、シャドウミラーが全く何の影響も無く動いていたというのが1つの証明としてあるだろう。
 いやまぁ、元々シャドウミラーの運営そのものには俺が殆ど関わっていなかったと言われればそれまでなんだが。
 とにかく……

「今日は色々と忙しくなりそうだから、そろそろ皆を起こして朝食にするか。どうする? 何だったら俺の空間倉庫の中にあるのを適当に出すが」
「いいわよ、折角アクセルが帰ってきた初めての朝なんだから、きちんと私が作るわ」
「……それこそいいのか? 体力的にはまだ完全に回復はしていないだろ?」
「貴方が言う?」

 クスリ、と小さな笑みを漏らすマリュー。いやまぁ、実際にこの5人の体力をここまで消耗させたのが俺である以上は言い返せないが。
 そんな風に言葉に詰まっていると、右腕でグニュリとした柔らかい存在がつぶれ、ひしゃげる感触。

「なら、あたしも手伝うわ。こう見えてもアクセルと暮らしていた時に少しは料理を教えて貰ったんだから、その腕を披露してあげる」

 カプリと俺の肩へと軽く歯形を付けながらシェリルが告げる。
 ……もしかして、シェリルがV型感染症の薬の副作用を殆ど感じなかったのって、実は俺が抱いた云々じゃなくて、俺に噛みついた際に口にした血が原因だったりするのだろうか。
 普通なら有り得ない事だが、そもそも俺の血には数滴で封印されていたエヴァの魔力を全開に近い程まで回復させるだけの魔力が内包されている。それを思えば、あるいは必ずしも間違いとは言えない……か?
 そんな風に思っている間にも、我が家の食を握っているマリューがさっさとシャワーに向かい、それを見送った俺とシェリルが残りのメンバーを起こす。
 レモンは寝起きで気怠げにしており、コーネリアとスレイはある程度寝起きがいい。……普段なら、だが。昨夜は1年半ぶりという事もあって色々と頑張りすぎ
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