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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第八話
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こやっては来ないだろう。変装や認識阻害の魔法くらい使っているはずだ」
「勿論だよ、シグナム」
「しかし、フェイト隊長・・・」
「どうしたの?」
「スカリエッティは本当に来ているのでしょうか?」
「来ているよ、間違いなく。アイツは今日このオークションにいくつかの品を出品していたと言う目撃証言があったからね」
「私たちに勘付いて先に逃亡した可能性は?」
「恐らくないだろう。連邦国に入国する段階でもファム王女の協力の下、あれだけの手間暇をかけたんだ。奴らに知られる可能性はまずないだろう」

今回の任務は特務6課の創設意義を遂行するために、6課の総力をつぎ込んでいる。

特に、前回、ナンバーズの姿を確認しながら、取り逃がしてしまったライトニング部隊の今回の任務にかける意気込みは凄まじいの一言に尽きる。

だが、スターズ、ライトニング、ロングアーチの全部隊、実に30人近い人数の管理局員を一度にルチアーゼ連邦国に正規の手続きで入国させてしまうと、すぐにこちらの目論見がバレてしまう。
そうなれば、当然、スカリエッティは警戒して姿を見せないだろう。

だから、警戒されないように、シャイロン王国に協力して貰い、2、3人の少数グループに分けて、半ば密入国に近い形で潜入したのである。

しかも、半分のグループは他の国を迂回して、直接シャイロン王国からルチアーゼ連邦国に渡らなかったり、到着の時期や場所をずらしたりするなどの手の込みようである。

(ヴィータ副隊長。こちらティアナ・ランスター。突入準備の方はどうですか?)
(こちらヴィータ。ちょうど今、最後発のメンバーたちと合流したところだ。合図があれば、いつでも突入できるぞ)
「(了解しました)・・・フェイトさん。今、ヴィータ副隊長が最後発のメンバーと合流したそうです。あとは、合図があれば、いつでも・・・」
「分かった。まだスカリエッティを確認できていないから、引き続き捜索するね」
「はい」

『今回のこの大オークション会は50回目を記念して、例年以上の目玉商品が揃っています。では、早速行ってみましょう。まずはカタログナンバー1番―――――――――――――』

今、6課始まって以来の作戦が幕を開けた。





ところ変わって、ここは会場の入り口付近。

ティアナとの通信を終えたヴィータはフォワードメンバーたちと最後の打合せをしていた。

「いいか・・・作戦はティアナからの合図を持って行う。合図と同時にスカリエッティの野郎の画像や位置情報が送られてくるはずだ。突入と同時に、あたしがシグナムたちに加勢するから、お前たちはスカリエッティたちを気にしつつ、中の客を一人も外に出さないようにしてくれ。いくら内政不干渉と言っても、出品される品の中にはバルハーツ以外の世界
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