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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第七話
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を得るが、戦争が鎮圧される頃には、すでにシャイロン王国は崩壊しており、国としての機能は完全に失われるであろう。
だからこそ、ファムは自ら、この特務6課に応援を要請しに来たのである。
「だからこそ、私は貴方がたに助けを求めてきたのです。貴方がたは『上層部の承認を待たずに、独自の判断で行動できる部隊』だと聞き及びました。お願いです!?助けてください!?」
「助けたいのはやまやまですが、ファム様は一つ勘違いされております」
「・・・」
「私たちの部隊が独自の判断と権限で行動できるのは『一刻の猶予もない有事のとき』と『広域指名手配犯ジェイル・スカリエッティの関与が認められたとき』の二つのみです。あいにくですが、今回の件はそのどちらにも・・・」
「そう言うと思って、『大義名分』を持ってきました。この資料を見れば、気が変わるはずです」
そう言うと、ファムの目の前にモニターが表示され、ある広告が表示された。
「『大オークション会』?」
「ルチアーゼ連邦国でその組織主催で開催される、非合法の大規模なオークションの広告です。このオークションでは、表の世界では取引できないような品物が流通し、売買されるそうです。そして、このオークションを摘発すれば、組織の上層部の人間や汚職の疑いの強い連邦国の為政者たちを一網打尽にできるでしょう。そして・・・」
もう一つのモニターが表示され、そこには多くの人間の名前が羅列されていた。
「これは、参加者名簿!?こんなのトップシークレットの情報のはず!?一体どうやってこの情報を!?」
「それは私のレアスキルです。シャイロン王国は私の持つレアスキルのおかげで、バルハーツトップの諜報能力を備えております」
ファム・アタナシア・オルメス・シャイロン。そのレアスキルとは『心象写本』。
その能力は『名前を呼んだ相手の表層心理を本に写しとる』と言うものである。
分かりやすく言うと、読書型の読心術であり、これが非常に強力なレアスキルなのである。
どんな人間であろうと、質問した内容の答えを知っていれば、それを反射的に心に思い浮かべてしまうものである。そして、このレアスキルはその思い浮かべた言葉や風景を余すことなく本に転写する。
つまりは、一度相手の名前さえ知ってしまえば、質問するだけで、知っている情報全てを引きずり出すことが可能であり、紙媒体に記録しているため、多くの人間と即座に共有できる優れものなのだ。
似たような魔法として、アコース査察官が使うような『相手の記憶を読み取る魔法』と言ったものが存在するが、そういう類の魔法は『特定の記憶のみをダイレクトに読み取る』ということができないため、新しい記憶から順々に調べていくしかなく、目的の情報を手に入れるのに時間がかかり、その間、常に対象
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