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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第七話
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ことになっとるな」
第3訓練所の入り口で、はやてが新しい玩具を見つけた子供のような目で、目の前の光景を眺めていた。
「エリオを取り合うキャロとルーテシアの間に突如として現れた伏兵、ユウ。これまた、トトカルチョが大荒れやな」
現在、特務6課では、密かに“エリオがキャロとルーテシアのどちらと付き合うか”でトトカルチョが催されており、ヘリパイロットのヴァイス陸曹を始めとする多くの男性職員がこのトトカルチョに参加しているのである。
管理局法には日本と違い、賭け事を規制する法律はないため、『賭博罪』になるようなことはない。だが、仮にも警察、もしくは軍としての気質が強い管理局ではあまり表だって賭け事を行うことは好ましくないとされている。(それでも、小金程度の小規模な賭け事なら細々と行われているが)
しかしながら、このトトカルチョは他ならぬはやてが主催しており、更には、三人の仲を進展させようと、あの手この手でキャロとルーテシアを焚き付けては、修羅場の様子を記録して楽しんでいるのだ。
ようするに、『面白ければそれでよし』なのである。
ちなみに、八神家を除く隊長陣やフォワード部隊はこのトトカルチョの存在そのものを知らない。(過保護な某露出狂執務官に知れ渡ると、6課が地獄絵図になるためである)
「主はやて」
エリオたちを眺めていたはやては、唐突に声を掛けられ、後ろを振り向いた。
「どうしたんシグナム?」
「はい。客人が見えましたので、主を呼びに来ました」
「客人?・・・ああ、確か例の・・・」
「はい。今、主の執務室で待たせておりますので、至急お戻りください」
「了解や。ならすぐに戻らないといかんな」
二人は執務室に向かい歩き出した。
10分後、はやては、自分の執務室で客人と対面していた。
「初めまして。時空管理局特務6課の部隊長を務めております八神はやてです」
「初めましてはやてさん。私はシャイロン王国第一王女ファム・アタナシア・オルメス・シャイロン、長い名前ですので気軽に『ファム』って呼んでください」
その客人とは、第87管理世界『バルハーツ』の海洋国家『シャイロン王国』の姫君であった。
「それではファム様、わざわざ一国の姫君が、一体どういった要件で、ここに訪れたのですか?」
「単刀直入に申し上げます。ある違法組織を摘発してほしいのです」
「?」
「私の祖国の情勢はご存知ですか?」
「まあ、ある程度は・・・」
『バルハーツ』のシャイロン王国と言えば、有名な事件がある。
それが、半年前に起こった『シャイロン王国反乱事件』である。
混乱を避けるために管理局が情報規制を敷いてあるため、詳しいことは分からないが、要約すると、ある次元犯罪者が国王
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