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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第六話
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いましたが、お嬢様たちの成長はそれ以上です」
「ユウ、強くなってた」
「まあ、彼女たちだから当然と言えば当然なんだけどね・・・。それより、ジョーカー」
「残りの二つだろ?」
「そうだよ」
「一つは捜索中だけど、もう一つはすでに判明している」
そして、モニターが表示され、ある画面が映し出される。
「これは、広告?」
「第87管理世界『バルハーツ』の大オークション会?」
「もちろん、非合法のだけどね。表の世界では市場に出せない武器、麻薬、盗品、奴隷、そして
古代遺産
(
ロスト・ロギア
)
など、ジャンルは問わずあらゆるものが出品される」
「ジョーカー、まさか?」
「そのまさかだよ、トラファルガー。その出典品の一つに目当ての物がある」
「なるほど・・・・・しかし、バルハーツ、
また
(
、、
)
あそこに行くことになるとはね」
「懐かしいかい?」
「感傷に浸る余裕はない、急いで準備するよ。この広告だとオークションまで3カ月しかないからね」
次の計画が動き出す。
トラファルガーは自室に戻り、次の作戦を考えていた。
しかし・・・・・。
「ぐ、ごほっ、ごほっ」
せき込みと共に吐血し、床を真っ赤に染め上げた。
すぐに机の上の薬を飲みほした。
次第に薬が効いてきたのか、落ち着きを見せる。
「やっぱり、拒絶反応か・・・」
彼は左腕を中心に改造手術が施され、戦闘機人となっていた。しかし、力を得た代わりに、拒絶反応を緩和する薬がなければ、すぐに体調を崩してしまう不便な体となってしまったのだ。
「頼む。持ってくれよ、僕の体・・・」
彼の願いが通じるか否か。
全ては神のみぞ知ることである。
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