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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第五話
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「何ですか?」
「あなたは、仮にも、私たち『ハート海賊団』のリーダーなんですから、その馬鹿丁寧なへりくだった口調、どうにかなりませんの?」
そう、ユーノ・スクライアこそ、フェイトが追っているハート海賊団の船長である『トラファルガー・ロー』その人であり、1年半前の『スカリエッティ脱獄事件』の真犯人なのである。
「君たちは僕の部下ではなく、あくまで、同盟関係、対等な立場だよ。・・・・それに、この口調は昔からのもの、そう簡単には変えられないよ」
「・・・・もういいですわ。それで、これからどうなさいますの?」
「計画変更だよ。彼女たちが突撃してきたら、その混乱に乗じて、ジャックたちから『例の物』を奪うよ。テルティウムとセプティムスに彼女たちの足止めをするように伝えてくれ」
テルティウムことトーレとセプティムスことセッテに計画変更の旨を伝えるように指示する。
ちなみに、彼女たちの呼び名は、脱獄後にユーノがつけた新しいコードネームで、スカリエッティはイニシャルのJから『ジョーカー』、ウーノ、トーレ、クアットロ、セッテは元々の名前がイタリア語の『1』、『3』、『4』、『7』に起因することから、数字つながりで、ラテン語で同じような意味を持つ、『プリームス』、『テルティウム』、『クァルトゥム』、『セプティムス』となっている。
「分かりましたわ。ジャックたちにこのことは・・・」
「伝える必要はない。もう用済みだし、ここで舞台から退場してもらおう」
「そうですか。・・・・・でも、せっかくの
パトロン
(
カモ
)
を失うのはもったいない気がしますわね」
「どの道、最後には壊滅させるつもりだった、それが少し早まっただけだよ」
JS事件以前のスカリエッティには、管理局と言う、巨大なパトロンが存在し、資金面で困ることはなかった。だが、脱獄後の彼には、パトロンなど存在しない。そこで、スカリエッティはその知名度を利用し、多くの犯罪組織に取り入って、資金を集め、その資金を元に新たなガジェット・ドローンを生み出していたのである。(ちなみに、ユーノの個人資産は、ハート海賊団の次元船の購入に充てられたため、ほとんど使い果たしてしまった)
このアルベルトファミリーもその一つであるのだが、ハート海賊団が彼らに近づいた理由はもう一つある。
それは、彼らが所持している、とある
古代遺産
(
ロスト・ロギア
)
が、彼らの計画に必要不可欠だったからである。
本来の計画では、彼女たちナンバーズがガジェットと共に、騒動を起こし、その隙に、保管庫にある、
古代遺産
(
ロスト・ロギア
)
を盗み出すはずだったが、管理局のヘリが近づいていることを知り、急遽、計画を変更したのである。
「『例の物』が彼女たちに先に確保さたら、めんどくさいことになるね。足止め役の二人には、
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