暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
番外編
File.3〜違法人体実験施設壊滅事件〜
[4/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
」
「恐らくそう言うことだ。こうなったらやむを得ない、プランBだ。すぐに次元船を施設の近くまで向かわせる。どうにか合流ポイントにまで向かってくれ」
「了解」
通信を終えると、トラファルガーは戦闘機人モードを起動する。
左目が翡翠色から金色に変わり、左腕の指と肘から熱振動ブレードが飛び出す。
戦闘機人モードの聴覚センサーが遠くから聞こえる複数の足音を捉えた。
「さて。やるか」
呟いたと同時に、画面上に『ファイルのコピーが完了しました』の文字が表示されていた。
研究データを記録した記憶媒体を懐にしまったトラファルガーは、施設の自爆システムを起動させ、実験体の隔離部屋に向かっていた。
重度のAMFの影響下にあるせいか、向かってくるのは、質量兵器を装備した警備兵か、ガジェットドローンを改造したような無人戦闘機ばかりである。
トラファルガーは戦闘機人の駆動モーターにより強化された脚力を使い、オリンピック選手も顔負けのスピードで走りながら、それらを次々と撃破していく。
銃身を指のブレードで切り裂き、ガジェットを肘のブレードで貫き、時には壁を疾走しながら、ついに、トラファルガーは実験体の隔離部屋に辿り着いた。
そこには、10歳前後から10代後半までの20人くらいの子供たちが、金網のゲージに閉じ込められていた
「ひっ!?」
「・・・・・・だ、だれ?」
「来ないで!?もうひどいことしないで!?」
子供たちは、突然現れた、全身を返り血とオイルで汚したトラファルガーに対し、恐怖心を抱いていた。
「・・・・・・これは、酷い!!」
トラファルガーは子供たちの惨状を目の当たりにし、今までに感じたことのない程の怒りを感じていた。
素人目に見ても、人間としての最低限の扱いすらもされず、文字通りに『道具』として扱われてきたのがはっきりと分かるくらいに、子供たちはボロボロの身なりだった。
中には、絶望すら通り過ぎ、濁りきった瞳を向ける者や、医学に精通する彼だからこそ分かったのだが、激しい凌辱を受けた者までいた。
そして、彼の中で『何か』がキレた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
怒声を上げ、次々と指のブレードを振るい、ゲージの鍵を破壊していく。
全ての鍵を破壊し終えた後、トラファルガーは一言だけ告げた。
「ここから出してやる。自由になりたきゃ一緒に来い」
それは、絶望の淵に居た子供たちにとって、奇跡のような出来事だった。
トラファルガーは子供たちを引き連れ、合流ポイントを目指していた。
しかし、ここで、緊急事態に陥る。
「トラファルガー、聞こえるか?」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ