暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
番外編
File.3〜違法人体実験施設壊滅事件〜
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「この研究施設は、最初は管理局の人員不足解消のために『レアスキル保有者の増産』を目的としていたらしいけど、対費用効果が割に合わないということで『人工リンカーコアによる非魔導師の魔導師化』に研究方針を変えたみたいだよ。要するに、質より量ってやつだね」
「なるほど、確かにそれなら試してみる価値はありそうだな、問題は・・・」
「彼らの研究がどこまで進んでいるか、だね。情報によると、まだ非魔導師を魔導師化する段階までは来てないみたいだけど、ヴィヴィオのリンカーコアを治療する分なら問題ないはずだよ」
「それで、どうやって彼らの研究データを盗む気だい?見取り図を見たところ、複数のカメラに魔力探知まであるようだが?」
「おまけに、管理局の暗部部隊による24時間の警備態勢、厄介だね」
「諦めるのかい?」
「まさか」
その後、二人は研究施設への
潜入任務
(
スニーキング・ミッション
)
に向けての計画を練り続けた。
そして、現在。
研究施設の入口を警備していた警備兵は、ひどく場違いな物を見つけたために、非常に困惑していた。
それは・・・・。
「だ、段ボール?」
そう、段ボールである。
ジャングルに囲まれた遺跡の目の前に、ポツンとたたずむ段ボールは、なかなかシュールな光景である。
(ど、どうする・・・?)
通常、このように普段と違う状況が発生した場合、すぐさま本部に連絡し、指示を仰ぐのであるが・・・。
(い、言えねえ。『目の前に段ボールがあるのですがどうしましょうか?』なんて・・・)
間違いなく、正気を疑われる。
そう判断し、警備兵は本部に連絡せずに、段ボールを調べようと近付いていく。
しかし、警備兵は気づかない。
そこが、
監視カメラの死角になっていた
(
、、、、、、、、、、、、、、
)
ことに。
警備兵が段ボールを持ちあげた、そのとき。
「なっ!?」
ガバッ!!と段ボールの下から何かが出てきて警備兵を捕え、段ボールの下に引きずり込んだ。
ゴトッ!?ゴトッ!?と段ボールが揺れるがすぐに収まり、しばらくすると、段ボールの下から警備兵が出てきた。
だが・・・・。
(ふう。作戦の第一段階はこれで成功だね)
そう、警備兵の中身はトラファルガーにすり替わっていたのである。
「ジョーカー。第一段階クリア」
「了解。IDカードは?」
「ちょっと待って」
トラファルガーは奪ったIDを確認する。
「あった。クリス・マグヌスだよ」
「クリス・マグヌス・・・・・あった。トラファルガー、そのIDを警備システムの上位リスト組み込ませておいた。それさえあれば、その施設内はフリーパスだよ」
「了解。これからサーバー室に向かうよ」
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