無印編
事後処理
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。ふとアリシアの最期を思い出す。すっかり冷たくなって呼んでも全く動かない躰。怖い怖い怖い怖い怖い・・・・死ぬのが怖い』
『○月○日。
ふと、研究資料に目を通してみると、提唱者であったジェイルの出自を思い出した。彼が気まぐれに私に教えてくれた秘密。アルハザードの遺児。最初は冗談かと一笑にしていたがよくよく考えてみるとどうにも信憑性がある話な気がする。・・・・そうだ、まともな方法ではあの娘を蘇らせられないならまともじゃない方法を試せばいい。幸い、自分の代わりに動いてくれる●●(何かをかいて塗りつぶした跡がある)もいる。・・・・って私は何を考えているの!?』
『○月○日(しばらく日付が飛んでいます)。
アルハザードに行くための条件として最適な古代遺産として、ジュエルシードの情報が流れてきた。もう時間もない。これをアルハザードへの道を開く鍵としよう』
『○月○日。
あの娘がジュエルシードを持ち帰ってきた。しかし、予測演算で導きだした必要最低数には到底届かない。目の前が真っ赤になって、気が付いたらあの娘を鞭でボロボロになるまで痛めつけていた。私はいつからこんな最低な母親になってしまったのだろう?計画がうまく進まないことへの苛立ちと刻一刻と迫る死への恐怖にとうとう本格的に狂ってしまったようだ。・・・・・ごめんなさい、こんな最低な母親で。もう自分でも何がしたいのか・・・分からない。自分で自分が抑えられない・・・・・誰か・・・・あの娘を助けて』
『○月○日。
いよいよ明日すべてが終わる。私の惨めで醜い人生にも幕が下ろされる。最後まで結局自分で止まることができなかった。あの娘の些細な気遣いや優しさに何も答えてあげられなかった。でももうこれで最期。あの娘が苦しむこともなくなるだろう。・・・・・・いまで本当にごめんなさい、そして酷いことしかできなかった私を愛してくれて本当にありがとう・・・・・・・・フェイト』
日記に綴られた文章を読み上げていたフェイトはいつの間にか静かに大粒の涙を浮かべていた。
時の庭園で駆動炉封印後から姿が見えなくなっていたユーノはあの短時間の間に膨大な証拠品の中から、この本を見つけ出していたのである。
「フェイト。その日記の最後のページを開いてほしい」
「最後の・・・?」
ユーノの言葉に従い最後のページを開くフェイト。
そこには今までと違い、短い文章が一文だけ綴られていた。
「『私、プレシア・テスタロッサの所有する物的財産及び知的財産の全てを我が娘、フェイト・テスタロッサに相続するものとする』・・・!?」
「彼女はもう自分で自分を抑えられなかった。それでも最後の最後、心に残ったたった一つの君への愛情をこんな形でしか残せなかったんだろうけど・・・でも、君の
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