無印編
事後処理
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「ここは・・・・?」
プレシアはアースラの医務室で目を覚ました。
「気が付いたか?」
「!?」
突然の声にそちらを振り返ると、そこには30代前半らしき赤毛の女性が立っていた。
「私のことは気にする必要はない。ただの魔法医だ」
「管理局の医務員?」
「いや、違う。剛に個人的に雇われている」
「っ!?あの人は!?」
そう言ってプレシアは起き上がろうとするが・・・・。
「あ、痛っ!?」
全身に走る痛みで体が思うように動かなかった。
「おいおい。安静にしてくれよ。あんたは本来ならICUにぶち込ま中ならない状態なんだぜ?」
「・・・そう」
「ま、それは剛も変わんねえがな。でも安心しな。あいつがその程度でくたばるようなら等の昔に死んでるよ」
「そう・・・・・・・良かった」
最後の一言は小さくて聞き取れなかった。
「じゃあ改めて自己紹介といこうか、私の名前は八坂明美。魔法組合『占星巫術団』に所属する・・・一応巫女?でもって魔法医、本職は外科医もやっている。今回、プレシアを担当することになった」
「そう・・・それで、私はあといつまで生きられるの?」
「このままいけば早くて半日、長くても一年あるかどうかだな」
普通患者にショックを与えないように濁すところをこの女性はあっさりと伝える。
「・・・・」
しかし、自覚があったためか、プレシアはひどく落ち着いた表情であった。
「だが、私が来たからにはどうにかなる範囲だ」
「!?」
しかし、この女性は自分の死病を大したことないと言った感じで答えた。
「嘘よ・・・・今まで多くの医者が匙を投げたのに・・・・」
「私をそん所そこらの奴らと一緒にしちゃ困る。私が診た患者を完治させるのためなら何でもするのが私のポリシーでね。いつもは気に入った奴しか診ないんだが、今回は剛の紹介だからな・・・・まあ何とかするさ」
その言葉に呆気にとられていたプレシアだが・・・・・・。
「失礼する」
それよりも、何気ない表情の剛がリンディと共に医務室に入ってきたことに更に驚いた。
「プレシア・・・・・・・」
ガガガガガガガガガガガガッ!!
「「「・・・・・・・・・・・・・」」」
剛が何か言おうとしていたが、言い切る前に、明美が大量に取り出したメスを剛の輪郭に沿って投げつけ、壁に縫いとめる。
その光景にリンディもプレシアも驚きで声も出せなかった。
「てめえ!?何、病室抜け出してんだ!!あと誰の許可得て包帯外してんだ!!」
物凄い形相で明美が剛に詰め寄る。
「いや。包帯巻いてたら動きずらいだろ?」
「そもそも動くんじゃない!!
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