無印編
時の箱庭・前篇
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あんたと友達になりたかったからなのよ!!」
「私と・・・?」
「そうよ。生まれてきちゃいけなかったなんて馬鹿なこと言わないで!!」
アリサも涙を流しながら叫ぶ。
すずかがヒビの入ったバルディッシュを持ってきてフェイトに渡した。
「バルディッシュ・・・・・私たちのこれからはまだ始まってもいないのかな?」
『ゲットセット』
デバイス形態に変形したバルディッシュを握りしめ涙を流すフェイト。
「そうだよね。お前もずっと私のそばにいてくれたんだものね。このまま終わっちゃうなんて、悔しいよね?」
『イエッサー』
そして黄色い光がバルディッシュを覆い、光が晴れるとそこにはヒビが完全になくなったバルディッシュがあった。
『リカバリーコンプリート』
「私たちの全てはまだ始まってもいない。だから、本当の自分を始めるために、今までの自分を終わらせよう」
そしてフェイトはバリアジャケットを身に纏う。
その瞳に、もう涙はなかった。
「ありがとう。おかげで少し元気が出た」
「お礼は全部終わってからよ」
「上手く行くかは分からないけど、もう一度頑張ってみる」
「いってらっしゃい。お母さんに自分の気持ちをぶつけておいで」
「頑張ってね、フェイトちゃん」
「うん。行ってくる」
そして、フェイトは時の庭園に転移していった。
なのはたち駆動炉封印組はアルフと合流し、そのまま最上階を目指していた。
次々と襲い掛かってくる魔導兵をなのはのバスターで撃ち抜き、アルフが魔導兵に使用されているケーブルを食いちぎる。
「後から後からきりがない!!」
大規模破壊魔法を持たないユーノはチェーンバインドや結界魔法を応用した空間固定で魔導兵を建物に縫い付けていたが、そのうちの一体が拘束を抜け出してしまった。
「なのは!!」
ユーノは魔導兵の狙い先になのはがいることに気付き、警告しようにも、すでに魔導兵はなのはに照準を合わせ、攻撃している。
「くそ!!間に合え!!」
なのはは気付いたが、後ろからの攻撃に対処が間に合わない。
『サンダーレイジ』
その時、上空から黄色い魔力光の稲妻が降り注ぐ。
「サンダーーーーーレイジーーーーーーーー!!」
その掛け声とともに、稲妻は威力を増し、その場の魔導兵全てを破壊した。
「フェイト?」
「は・・・・・」
「フェイトちゃん?」
フェイトがなのはの元に近づいてくる。
「あの・・・・・」
なのははフェイトに声を掛けたくても、何を話しかけたらいいのかが思いつかない。
そこに、先ほどの魔導兵と比べものにならないほどの大型魔導兵が壁を壊しながら出現した。
「「「!?」」」
「大型だ
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