無印編
時の箱庭・前篇
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に気を締め直すことになる。
なぜなら、再び転移魔法陣が展開され、新たな魔導兵が登場したからである。
「全部相手にしてたらきりがない!!」
「二手に分かれるよ!!君たちは最上階にある駆動炉の封印を頼む!!」
「クロノ君は!?」
「プレシアを止める!!」
『スティンガースナイプ』
「スナイプショット!!」
クロノは魔力弾を放ち、次々と魔導兵を撃ちぬいていく。
『クロノ執務官!!わたしも出ます!!庭園内で次元震の進行を抑えます!!』
「それなら僕も手伝おう」
『龍一君!?』
「心配しなくても足手まといにはならない。僕は結界魔法だけなら自信がある!!」
『分かりました。くれぐれも気を付けてください』
「感謝します」
こうして、クロノはプレシアの所に、なのはとユーノは駆動炉に、龍一はリンディの元にそれぞれ動き出した。
一方その頃、医務室では・・・。
「フェイト。あの娘たちが心配だから、あたしもちょっと手伝ってくるね」
しかし、フェイトからの返事はない。
「すぐ帰ってくるからね・・・」
アルフは立ち上がり、医務室の扉に向かう。
「二人とも、フェイトの事よろしくね」
「「はい!!」」
そして、フェイトはなのはたちの元に向かった。
アルフが出て行ってしばらく経ったころ。
「ねえ」
アリサがフェイトに話しかける。
「あんたはいつまでそうしてるの?」
「アリサちゃん?」
すずかがアリサの言葉に目を見開く。
「そうやって、現実から目を背けるつもり?」
「アリサちゃん!!」
すずかがアリサを止めようとするが、アリサはフェイトの胸ぐらを掴み上げ、なお続ける。
「辛いのも悲しいのも当然だけど、そこから逃げることは誰にもできないのよ!!早く目を覚ましなさいよ!!このままじゃ、あんたはあの女に何も伝えられずにずっと会えなくなるかもしれないのよ!!」
アリサの発破がきいたのか、フェイトの瞳に光が戻る。
「母さんは・・・一度も私を見てくれなかった」
ポツポツと彼女は自分の胸の内を打ち明ける。
「私は母さんに笑って欲しかった。私がいままで頑張ってこられたのは、母さんの笑顔がもう一度見たかったから。でも、母さんがずっと求めていたのはアリシアで私はただの失敗作・・・・・・・私は生まれてきちゃいけなかったのかな?」
瞳に涙を溜めて誰にでもなく自問する。
「馬鹿言うんじゃないわよ!!」
「え?」
しかし、その問いにアリサが答える。
「なのはが何のためにこの事件に関わり続けたと思っているの!?実力差のあるあんたに、それでも必死に食らいついて、練習して、怪我しそうになって、それでもやめなかったのは、
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