無印編
親子の条件
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
正直こんな戦い、管理局でもそうそう見られない。
「それに、この戦いはどちらに転んでもマイナスにはならないからね」
実際そうである。
すでに全てのジュエルシードがどちらかに捕獲されている以上、フェイトがこれ以上ジュエルシードを求めるなら管理局に直接乗り込むしかない。
だが、いくらなんでも彼女一人では、それは無謀でしかない。
そこでなのはと言う餌を用意したのである。
管理局を相手にするのは無謀でしかないが、10にも満たない少女ならやりようがある。
そこに食いついて来たのである。
警察にとっての勝利条件とは犯罪者に勝利することではなく、犯人を逮捕することである。
引きこもり続けるモグラの巣穴を発見するのは困難でも一度出てきたモグラを追えば簡単に見つけ出せる。
なのはが勝利すればフェイトのジュエルシードが手に入りフェイトから情報を聞き出せる。
フェイトが勝ったとしても、帰還場所を追跡することで一網打尽にできる。
どちらに転んでも、彼らにはメリットでしかないのだ。
「なのはちゃんが時間を稼いでくれている間にフェイトちゃんの帰還先追跡準備っと・・・」
「頼りにしているんだ、逃がさないでくれよ」
「分かってるよクロノ君」
着々とエイミィは追跡の準備を進めるていた。
一方、なのはたちの戦いも佳境に入っていた。
なのはの誘導弾とフェイトの魔法刃が空中を舞う。
『ライトニングバインド』
「あうっ!!」
なのはの四肢をフェイトのバインドが固定する。
「あれはライトニングバインド!!まずい!!フェイト本気だ!!」
「手を出すな!!」
止めようとするアルフを龍一が止めた。
「何で止めるのさ!?フェイトは本気だよ!!あのままじゃあの娘だって・・・」
「あれはなのはの戦いだ!!ここで手を出しては意味がない!!」
「でも!!・・・・お前も何で黙っているのさ!!使い魔だろ!?」
アルフは怒りの矛先をユーノに向ける。
「使い魔じゃないよ!!・・・・僕もなのはを信じているからね・・・」
激昂するアルフに対し笑みを浮かべて答えるユーノ。
しかし、ユーノは左手で右の腕を力いっぱい握りしめていた。
「お前・・・・・」
「ユーノ・・・・」
それに気づいた二人が声を漏らす。
本当は今すぐにでも飛び出したいはずだ。
でも、なのはを想い、あえて手を出さずに自分を抑える姿にそれ以上何も言えなくなってしまった。
「ファランクス・・・・・打ち砕け!!」
フェイトが展開した大量の魔力弾がなのはに殺到する。
「スパークエンド!!」
残った魔力弾を集め、槍の形に集束して放った。
雷槍
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ