無印編
事件の進展
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ああああああああああああ!!」
だが、アルフは力任せにクロノを吹き飛ばす。
元々体格差が大きかったため、あっさりと吹き飛ばされるクロノ。
アルフは再びジュエルシードを目指す。
「なっ!?三つ!?」
しかし、そこにはジュエルシードは三つしかなかった。
「まさか!!」
アルフは先ほど殴り飛ばしたクロノを見る。
クロノの手には三つのジュエルシードが握られていた。
先ほど吹き飛ばされながらも、確保していたのである。
「ううううううがああああああああああああああああああああああ!!」
アルフは魔力弾で海面を叩き、水柱で姿をくらませそのまま逃走した。
「エイミィ!!追跡を!!」
『駄目だよクロノ君!!さっきの電撃でセンサーが全く機能しないよ!!』
「くそっ!!」
そして、海面に浮いていた剛を回収し、一行はアースラに戻った。
今回の確保は互いに三つずつ。
痛み分けで終わってしまったのである。
その後、なのはたちの行動は本来なら厳罰に処されるところであったが、今回は融合問題の危険性と実質的に許可した剛の監督責任と言うことで剛が一週間の謹慎処分となり、子供たちにはリンディのお説教だけで実質的にお咎めなしと言うことになった。
それから一週間がたち、謹慎がとけた剛が再びアースラに訪れた。
「それで、今回の事件の黒幕は判明したのかい?」
「黒幕ではないが、現時点での最重要人物は判明した」
そう言って、クロノはモニターを表示する。
「『プレシア・テスタロッサ』?」
「現時点で行方不明となっているテスタロッサ姓の女性は彼女だけ。結婚歴もあり、娘もいたそうだ。なのはも攻撃の瞬間にフェイトが『母さん』と呟いていたとも証言してくれた。エイミィ!!」
「はいはい〜。プレシア・テスタロッサはミッドチルダの民間エネルギー企業で開発主任として勤務していた人で専門は次元航空エネルギーの開発だったみたい。記録によると26年前はミッドの中央技術開発局の第三局長でしたが、彼女の勤務先で開発していた新型の次元航行エネルギー駆動炉『ヒュードラ』開発の際、違法な材料を使って実験を行い失敗。結果的に中規模次元振を引き起こした責任を追及され、辞職しています。当時の裁判記録も残っています。失敗の原因についても随分と揉めたみたいですね」
「偉大な魔導師でありながら、違法な研究で放逐された人物・・・。それに先週の攻撃の魔力波動が登録データと一致しました」
「なに?」
剛は疑問に思った。
てっきり、プレシアを人質に取られたフェイトが母を助けるために犯罪に手を染めているのかと思ったからだ。
しかし、クロノの言葉が真実だとすると、黒幕は母であり、実の娘に犯罪の片棒
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