無印編
事件の進展
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力をバルディッシュに供給する。
しかし、ジュエルシードの暴走による竜巻の一部が、ユーノたちの拘束から外れ、フェイトに襲い掛かる。
「フェイトちゃん!!」
魔力の供給中で、動けないなのは。
フェイトの方にもこれを捌ききる余裕はない。
やられる。
そう思い、目をつぶるフェイト。
「はああ!!」
だが、そこに上空から滑空してきた剛が割り込み、竜巻を切り裂いた。
「え?」
突然の事態に呆然とするフェイト。
「大丈夫かい?」
「あ・・・・はい・・・・」
竜巻を切り裂いた剛はフェイトに話しかける。
飛行魔法どころかそもそもリンカーコアを持たない剛には、本来なら自由落下を防ぐ術など無いのだが、虚空瞬動を交互の足で行い、何とか滞空する。
『チャージコンプリート』
丁度その時、魔力供給が終了し、消えかけていたバルディッシュの魔力刃が再び息を吹き返す。
「二人できっちり半分こ」
「うん」
ユーノと龍一の拘束にアルフも加わり、竜巻の暴走を抑え込んでいた。
「ユーノくんとアルフさん、それに龍一くんが止めてくれてる。だから今のうちのに・・・二人でせーので一気に封印!!」
『カノンモード』
なのはは封印の準備に入りながら、自分の過去を思い出していた。
みんなが忙しくて、家にいてもずっと一人ぼっちだった頃を。
(ああ、そうなんだ。やっと、少し分かった気がする)
そして、理解した。
なぜフェイトの寂しそうな瞳に惹かれていたのかを。
(あの時、独りぼっちで寂しかった時、わたしが一番して欲しかったことは、優しくしてもらうことでも、『大丈夫?』って声を掛けてもらうことでもない。同じ気持ちを、寂しい気持ちも悲しい気持ちも一緒に分け合って欲しかったんだ)
『シーリングモード、ゲットセット』
「バルディッシュ?」
バルディッシュが自ら変形し、封印の準備に入る。
「ユーノ!!フローターフィールドを!!」
「うん!!」
龍一は飛穿・二式からユーノが展開したフローターフィールドに飛び乗る。
弦を張り、矢をつがえ魔力を込めた。
「父さん!!ジュエルシードを!!」
「分かった。外すなよ龍一」
「何言ってる。僕は父さんの息子だよ?」
「言うようになったじゃないか」
虚空瞬動で飛び回り、なのはとフェイトに向かう竜巻を切り裂いていた剛は、鬼切を鞘に納めた後、空中に一度着地し、足を折り曲げ力を込める。
そして、長距離瞬動術『縮地无疆』を発動した。
「行くぞ!!」
まるで砲弾のように飛び出した剛は全ての竜巻を一直線に貫く。
そして、竜巻に触れる直前、鞘に納めた鬼切を抜刀し、居合で竜巻を切り裂いた。
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