無印編
海上の決戦
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
あの娘の結界内に転送!!」
そして、なのはと龍一は転送されていった。
「剛さん!!どうして止めたんです!!」
クロノが剛に突っかかる。
「自分でも最低の事をした自覚はある。幼いあの子たちが戦場に向かうのを許してしまったんだ、地獄に叩き込まれても文句を言えない大罪だろう」
「ならば、どうして!?」
「それでも、『これでよかったんじゃないかな』と思う自分もいるんだ」
「!?」
「君のやり方は賢し過ぎる」
剛の言葉に目を見開くクロノ。
「確かにこれは最善の方法だろう。私だっていつもなら同じ方法をとっていただろな。だが、これは違う。違いすぎる。ただ、母のためだけを思い、自分の身すら顧みずに血反吐吐いて奮闘する子供を見捨てる?見捨てるだと!!我々警察が!?我々零課が!?そしてこの私が!?否!!否!!断じて否だ!!舐めるなよ!!たかが天変地異ごときが、この私を止められると思うな!!」
途中からクロノに話しかけるのではなく完全に自分に言い聞かせるように叫び始めた。
「私も出よう。あの子を止めなかった責任は果たす。手足の一本や二本持っていかれても必ず生きて連れ戻す。リンディ提督」
「何ですか?」
「一時指揮権をあなたに託します。そのまま捕獲の準備をしてください。これは自分の我儘、付き合う必要はありませんので」
「分かりました」
「介入のタイミングは見誤らいでくださいよ。フェイトちゃんに死なれる訳にはいきませんし、事態を放置しすぎて、ジュエルシードが手が付けられなくなったらそれこそ本末転倒ですから」
そして、剛はユーノと共にゲートに向かう。
「まーた警部の悪い癖が出ましたね」
「癖?」
「警部はね、子供好きなんですよ。それも異常なほど」
「ロリコンなんですか?」
「そうじゃありません!!・・・・・いや、その可能性もあるかも?・・・・いやいや、今はその話ではなく!!あの人は子供の命と自分の命を天秤にかけて一秒も迷わずに子供の命を選ぶ人なんですよ」
「そうなのですか?」
「噂じゃあ、子供が人質に取られて、腹切りを犯人に要求されたとき、一瞬も躊躇せずに切腹したそうです」
「嘘ですよね?」
「普通腹を切ったら死んでしまうんで、嘘だと思うんですが、あの警部なら事実でも別に自分は驚きませんよ」
そして、小林の目線の先では、剛とユーノが転移していった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ