無印編
海上の決戦
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かちゃん、龍一くんと一緒だし。一人ぼっちでも結構平気。ちっちゃい頃はよく一人だったから」
昔を思い出したのか暗い表情でなのはは語りだす。
「昔ね、わたしが小さい頃、お父さんが仕事の事故で大けがを負って、暫くベットから動けなくなったことがあるの。喫茶店も始めたばかりで、今ほど人気もなかったから、お母さんもお兄ちゃんもずっと忙しくて、お姉ちゃんはずっとお父さんの看病で、だからわたし、割と最近まで家で一人でいることが多かったの。だから、結構慣れてるの」
「そっか・・・」
「そう言えば、わたし、ユーノくんの家族の事とかあんまり知らないね」
「ああ・・・僕は元々一人だったから」
「え?そうなの?」
「捨て子だったみたいでね。どこかの遺跡に捨てられていたのをスクライアの部族に拾われて育ててくれたんだ。覚えている限りの最初の記憶は一面の雪景色と空から降り続ける雪だけ。だから両親はいなくてもスクライアの部族みんなが僕の家族なんだ」
「そっか・・・ねえユーノくん」
「?」
「いろいろ片付いたら、もっと色んなお話ししようね」
「うん。いろいろ片付いたらね」
二人は微笑みあい、またクッキーを食べ始めた。
(そうだよね。いろいろ片付いたらユーノくんは帰っちゃうんだよね・・・)
その可能性に気付き、無意識に表情が曇るなのは。
しかし・・・・・。
「くお〜〜〜〜らあ〜〜〜〜〜!!」
「ふぇっ!?」
「うおっ!?」
それも突然のアリサの大声に吹き飛ばされた。
「なになに?どうしたの、アリサちゃん?」
「『どうしたの?』じゃないわよ!!なかなか帰ってこないから心配して探しに来てみれば、なにユーノとイチャイチャしているのよ!!」
「そんなんじゃないよ!!」
「なのはちゃん、その言い訳は苦しいよ」
「バカップルめが」
「はううっ!?」
一斉に指摘され真っ赤になるなのは。
ユーノはアリサの方に締め上げられていた。
その時・・・・・。
ビーーーーー!!ビーーーーー!!ビーーーーー!!
『エマージェンシー!!捜索範囲の海域にて大型の魔力反応を感知!!』
「「「「「!?」」」」」
突然警報が鳴り、なのはたちはデッキに移動する。
フェイトは洋上の魔法陣の上に立ち、大規模儀式魔法の準備をしていた。
「アルタス、クルタス、エイギアス、煌めきたる電神よ、今導きの元降り来たれ、バルエル、ザルエル、ブラウゼル」
(ジュエルシードは多分海の中、だけど細かい位置は特定できない。だから、大きな魔力流を叩き込んで強制発動させて位置を特定する。そのプランは間違ってないけど、でも、フェイト・・・・)
「撃つは雷、響くは轟雷、アルタス、クルタス、エイギアス」
儀式魔法
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ