無印編
共同戦線
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子供たちを送り届けた後、クロノとエイミィは観測室でなのはとフェイトの戦闘の解析を行っていた。
「凄いやー!!どっちもAAAクラスの魔導師だよ!!」
「ああ・・・」
「こっちの白い服の女の子はクロノ君の好みっぽい可愛い女の子だし・・・」
「エイミィ!!そんなことはどうでもいいんだよ!!」
「魔力の平均値を見ても、白い娘の方で127万、黒い娘で143万。最大発揮値はその3倍以上。クロノ君より魔力だけなら上回っちゃってるね!!」
「魔法は魔力値の大きさだけじゃない。状況に合わせた応用力と、的確な判断力だろう」
「それはもちろん。信頼してるよ。アースラの切り札だもん、クロノ君は」
二人が話していると、扉が開き、リンディと剛がやってきた。
「あ。艦長、警部」
「あら?二人のデータね」
「ほう?さすがは次元世界最大の司法組織。なかなかの設備だな」
二人の視線がモニターに映し出された二人の少女に向けられた。
「それにしても、凄い才能ね」
「はい。なのはちゃんは将来有望ですね」
「そうかね?」
肯定的な意見の中、剛が疑問を投げかけた。
「何か問題でも?」
「彼女の保有する魔力量、魔法を扱う才能は確かに凄いものだ。しかし、彼女のそのセンスがあまりにも戦闘に傾きすぎている。生まれついての戦士だ。さすがは士郎殿の娘だと言えばそれまでだが・・・」
「確かに、魔法を知って短時間でこれほどの魔法戦闘ができるようになったセンスは凄いが、何が問題なんだ?」
「あまりにも戦闘に特化しすぎている。このまま、あの少女が成長し、戦いしかできない人間になってほしくないと言う、単なる親心だよ」
「ああ、そういうことですか」
なのはたちの話がひとまず落ち着き、今後の捜査について話し出す彼ら。
「そう言えば、ふと思ったのだが・・・」
「どうしたんです?」
ふと、剛がクロノに質問した。
「クロノ執務官。君はなぜ執務官に?」
「どういうことです?」
「執務官は狭き門だと聞く。10歳にも満たぬ君がそれを目指したのには確固たる目標があったんじゃないかと思ってね」
「僕は14歳だ!!」
「・・・・・・・え?」
珍しく、剛が呆けていた。
クロノの後ろでリンディとエイミィが必死に笑いを堪えているのは愛嬌だろう。
「そ、そうか。すまなかったな」
「まあ。良く勘違いされるからいいのですが・・・・そうですね、きっかけは、11年前の父の死です。父が死んで以来、ただ我武者羅にその背中を追いかけて、気が付いたら執務官になっていたってところですかね」
「立派な父だったろね」
「僕の誇りです・・・・・・・そういう貴方は、なぜ警察官に?」
今度はクロノが聞き返す。
「私は君の様な高尚な理由などない。
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