第八話
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発した。
「そんなことよりドクター、頼みがあるのですが」
「お主の頼み事は大抵無理難題な事が多いのだが、なんだね?」
「実は、例のアレ、出来てませんか?」
「アレか?まあ、出来てはいるのだが、弾の生成が困難な上に高価でな、1ダース造るのがやっとといった所だが、それでも必要か?」
「ああ。ちょっとこの前かなり腕の立つスクウェアクラスの魔法使い、それの本体では無く、偏在の1体と戦ったんだけど」
「それはまた…」
「それで、何とか勝つには勝てたんだけど、偏在相手に結局写輪眼とガンダールヴの併用でギリギリ。しかも最後は精神力切れで気絶。実質戦闘時間2分半…泣ける」
「はっはっは」
「笑い事じゃないんだけどね。だけど、これから先、またそんな相手と戦う機会があるかも知れないから…」
「杖のパワーアップを頼みたいと」
「うん」
「わかった、頼まれよう。しかし改造は直ぐに出来るが弾の生成には時間が掛かる。およそ2ヶ月、それも出来て1ダースが限界だからな」
二ヶ月かかって1ダースか…
まあ、最後の切り札が欲しいだけだし、十分か。
「それでいい」
「そうか、それで?改造はお主のソルだけで良いのか?」
「いや、ルナの方も頼みたい」
「ルナも?」
今まで会話に入ってこなかったソラがルナの事を話題に出され問いかけた。
「そ、切り札は持っておかないと」
「それじゃ先ずは杖の方の改造からだ、ほれ、ソルとルナをこっちによこせ」
ドクターに言われ俺とソラはソルと、ルナをドクターに手渡した。
「一週間ほど掛かるからな」
「わかった、とりあえず一週間後また来る」
此処での用件を済ませ、俺達はドクターの古屋を後にした。
ドラゴンに変身して飛び立つ。
杖無しでも使える変身能力…
最初は躊躇いもしていたが、ドラゴン等は空を飛べる。
ぶっちゃけかなり便利です。
俺達は久しぶりの空の散歩を楽しみつつ屋敷に戻るのだった。
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