第八話
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タのゲルマリア皇帝との婚約を破棄、今やアンリエッタはトリステインの女王だ。
最近メイドのシエスタが今までにまして積極的にサイトにアプローチを掛けているのを見かける。
この前の戦でゼロ戦を駆り、タルブの窮地を救った事でかなり好感度が上がったようだ。
更に数日過ぎるとルイズの態度が豹変した。
サイトにべったりして自己すら保てない様子。
惚れ薬を飲んだな…
更に数日、どうやらサイト達はラグドリアン湖へと出かけたようだ。
惚れ薬の解除薬に必須な水の精霊の涙を取りにいったのだろう。
例のごとくマルクスも一緒だ。
今回は俺達もこっそりと後をつける。
いつものようにドラゴンに変身して後をつけていると森の中にキラキラ光る鏡のような物が幾つも反射しているのを発見した。
「ん?」
「アオ?」
「何でもないよ、ソラ」
後で気づいた事だが、あれは世界の綻びだったのだろう。
その後様子を見るに、原作とほぼ変わらずサイトが水の精霊の願いを叶える代わりに水の精霊の涙を無事ゲットし、魔法学院へと帰っていった。
学院に戻り、惚れ薬を解除されたルイズは今までのことを覚えているのか、荒れに荒れていた。
その後は何事も無く、その日は就寝。
惚れ薬事件はこうして幕を下ろした。
しかし、実は原作ではアンリエッタの誘拐を阻止するイベントが発生しているはずだったのだ。
だが実際はそのイベントは起きなかった。
この事を後々後悔する事になる。
さて、明日から夏休みと言う事で、俺とソラも自領に帰る事にした。
トリスタニアに居る兄に顔を見せにいっても良いのだが、面倒だし、何より実は未だに紹介していないソラを会わせるのが面倒だったと言う事もある。
気になる点と言えば、ルイズ達がトリスタニアに向わず、ヴァリエール領へと帰る準備をしているところか。
マルクスの事は知らん。
しかし聞いた話ではミリアリア領の執政はすでにマルクスの采配で動いているらしい。
であるならこの夏休みは戻らないと自領が立ち行かないだろう。
そして今、俺達は久方ぶりにドクターのもとを尋ねている。
俺は小屋の扉を開け、中に入る。
何時ものように乱雑に散らかされた床の物を避けながらドクターを探すと部屋の奥でまた何かを研究しているドクターの姿を見つける。
「ドクター」
俺のその声にドクターは研究をやめ振り返る。
「あ、ああ君達か」
「お久しぶりですドクター」
と、ソラフィア。
「君達が魔法学院へと赴いてしまってからめっきり楽しみが減ってしまってな。思いのほかお主らとの語らいは楽しかったようだ」
ドクターがそんな柄にも無い言葉を
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