第八話
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雨降って地固まるってやつだ。
コルベール先生の研究室の側で俺は猫になり聞き耳を立てていると、ようやくガソリンが完成したらしいという声が聞こえてきた。
そしてそのガソリンを使い一度エンジンをかけてみる事に成功。
しかしガソリンの量が絶対的に足らず、直ぐにエンスト。
最低、樽で5本はいるとコルベールに告げるサイト。
「そんなに作らねばならんのかね!まあ乗りかかった船だ!やろうじゃないか」
と、息巻くコルベール。
「僕も手伝いますよ」
なぜかサイトと共にコルベール先生の研究室に入り浸っていたマルクスが協力を申し出ていた。
「おお、四極のマルクスが手伝ってくれるなら心強い。錬金はやはり土メイジの専売特許だからね、火の私では少々辛いところだ」
「任せてください」
確かにチート能力なマルクスならすぐさま樽五本くらいなら錬金できるだろうよ。
精神力もルイズには及ばないが、俺の何倍もあるしね。
その後研究室に乱入したルイズにサイトはその場から引きづられて出て行ってしまった。
それから数日、ついにアルビオンからの宣戦布告の報告が、この魔法学院にも入ってきた。
その報告は学院長あてであり、一般学生には未だ情報は漏れては居ないが、偶然学院長室の前で聞き耳を立てていたサイトたちの耳に入り、いきりたってサイトはゼロ戦を起動して飛び立とうとしているのが見える。
「アオ?あの飛行機飛ばす気なのかな?」
中庭が慌しくなってきた様子にソラが問いかけてくる。
「アルビオン軍が攻めてきたんだ」
「戦争?」
マルクスは今回は裏方に回ったようだ。
ゼロ戦が離陸するために必要な滑走路を錬金の魔法で作り出していた。
「ああ、だけど直ぐに今来ている分の軍隊はけりがつく」
「そうなの?」
「ああ、ペンタゴンの失われた一角が蘇る」
「虚無?」
「ああ」
そんな話をソラとしているとゼロ戦を駆って上空へと飛んでいくサイト達。
「今回は後をつけないの?」
「ゼロ戦の速度には追いつけないよ」
「そうだね」
「でも一応見に行ってみる」
「わかった」
そう言って俺達はドラゴンに変身して空を駆けた。
タルブの町が視界の奥に見えてくる。
その時、視界の先で目が焼けるような光の球が爆発した。
「あれって…」
「虚無だね」
初めて見るその威力に俺は驚愕した。
アルビオン軍の船が次々と落ちていく。
あの閃光の一撃で勝敗は決したようだ。
それを確認して俺はソラに告げる。
「帰ろうか」
「うん」
アルビオンとの初戦に勝利を収めたトリステインは、アンリエッ
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