無印編
時空管理局対警察局特務捜査機関
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なら、『雷が落ちた時の電化製品』を思い浮かべると分かちやすいだろう。
電化製品が使用すると想定している以上の電流が流れると、回路が焼き切れて使い物にならなくなってしまう。
確かに、この礼装は魔力の量と出力を増幅させるが、それは到底常人が扱いきれるものではない。
想定以上の魔力が暴走状態で流し込まれた術式は自らの魔力により自壊し、発動中の魔法を強制終了させる。
そして、これが最も効果を発揮するのは術者に当たったときである。
まぶしい光に目がくらんでしばらく目が見えなくなるように、大きな爆音を聞いてしばらく耳が聞こえなくなるように、強大な魔力を受けた術者はしばらくの間、魔力を扱うための感覚がマヒしてしまい、まともに魔法を発動できなくなるのだ。
クロノはこれをデバイスで受けたため、魔力の高付加でデバイスの回路が破壊されてしまったのだ。
しかし、この礼装には欠点もある。
上記のような単純な効果しかないため、安全装置もなく、魔力を持つ人間がふれると、自分の魔力を暴走させてしまうのだ。
そのため、この礼装は実質魔力を持たない人間しか扱えない欠陥品としてお蔵入りしていたのである。
「拘束しなさい!!」
「くっ!?」
一瞬で状況が不利になってしまったクロノに機動隊の人たちが拘束しようと近寄る。
『待ってください!!』
そこに、空中にモニターが現れ、ライトグリーンの長髪の女性が映し出された。
『時空管理局提督リンディ・ハラオウンです』
「何かね?」
『先ほどのクロノ執務官の非礼、私が管理局を代表して謝罪します』
「艦長!?」
「それで、一体どんな要件かね?」
『はい。今回は互いの認識不足による衝突が起こってしまいましたが、事件を一刻も早く解決したい気持ちは互いに同じはずです』
「ふむ」
『そこで、お互いの持つ情報を共有するために、一度私たちの次元船に来てくれませんか?』
「この事件は我々警察の管轄であり、我々の力だけでも十分に対処できる。君たちの力を借りるまでもない。事件が終わった後に君たちに情報を公開するのでは駄目かね?」
『本当にそうかしら?』
突っぱねようとする剛に対し、不敵にほほ笑むリンディ。
「どういうことだ?」
『先ほどの金髪の少女』
「!?」
『彼女は私たちの世界出身の人間です。そちらの組織だけでは彼女の情報を集めるのには限界があるでしょう?それに、私たちにはジュエルシードに関するより詳細な情報を持っています』
「ふむ」
剛は考え込む。
「いいだろう。ただし条件がある」
『何ですか?』
「こちらがそちらの艦に向かうことには同意するが、その間、『いかなる罪でもこちらを拘束しないこと』が条件だ」
「貴様!?自分の立場が分かって
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