無印編
時空管理局対警察局特務捜査機関
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ないと言った認識がなされている。
「大問題だ。まず、日本と現地じゃ法律が違う。現地で行われていることは現地の法律で裁かなきゃいけない。それに、日本の警察の権力が発揮されるのは日本の中だけだ。日本の警察官が外国で警察権を行使することは重大な越権行為であり、外交上非常に問題のある行為なんだよ。日米修好通商条約みたいな不平等条約が締結されているなら別だけどね」
「「へー」」
「むー」
アリサ、すずかは納得したみたいだが、なのはだけは納得できなかったみたいで不満そうな顔をしていた。
ちなみに、日米修好通商条約とは1858年に日本とアメリカで締結された条約であり、日本は『領事裁判権』を認めさせられ、『関税自主権』が無いなどと言った不平等条約である。
今回は『関税自主権』は全く関係ないので割愛するが、『領事裁判権』を認めるということは、アメリカ人が日本で罪を犯しても、アメリカの法律で裁かれるということである。(領事裁判権の不平等さを詳しく知りたい方は『ノルマントン号事件』を調べるように)
つまり、クロノの行いは、この領事裁判権の行使であり、越権行為であると同時に、地球を対等とみていない非常に問題のある行為なのだ。
「そうか。そちらがそうするならこちらもこうしよう」
「どうするつもりだ?魔力もない貴様が。頼みの綱はそのロストロギアだけだろう?」
「なに、拮抗状態を作るとしよう」
そう言って剛が指を鳴らすと建物の陰から、機動隊の格好をした人が出てきて、クロノを取り囲んだ。
「なっ!?」
「警察特別機動隊第8結界封印部隊だ。昨日の次元震の影響を考慮してジュエルシード捜索のために出動要請していたのだよ」
「くっ!!」
クロノは即座に剛に対し砲撃を放とうとするが・・・。
「させん!!」
剛は飛穿を取り出し、鉄砕をセットして放った。
それに気づいたクロノは障壁で受け止めようとするが・・・。
「何!?」
それは障壁を紙のように貫通した。
クロノは咄嗟にS2Uで受け止める。
しかし、S2Uに当たった瞬間、S2Uが爆発し、機能を停止した。
「何をした!?」
クロノは咄嗟にS2Uを手放したため、軽傷ですんだ。
剛が鉄砕に装着した投擲用装備は、今までのと違い装着部分から両刃の刀身が出ていて刀身の部分に字が彫られていた。
それの名は『ディオニューソス』。
リンカーコアを持たない剛が唯一使える礼装であり、対魔導師戦の切り札である。
その効果はいたって単純で『供給された魔力を増大させ、圧倒的な出力で放出する』と言ったものである。
魔導師相手に使うと、敵に塩を送るようなものだと思われるかもしれないが、実はそうではない。
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