第一章
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うなんです」
こうその少したどたどしい英語で返って来る。
「実は」
「秋田犬ですか」
「日本の犬です」
そうだというのである。
「日本の」
「日本ですか」
それを聞くとであった。サリーもその記憶を辿った。そして思い出した国は。
「アジアの東の」
「はい、そこです」
「何か随分と古い国だと聞いてますが」
「よく言われていますね」
また言葉が返ってきた。そしてそこにいたのはだ。
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