二話:迷子?
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らな。
あの一言は俺の心に深い傷を残していったからな……忘れられない。
それなのに何故かサーゼクス様とグレイフィアさんはやけに同情した顔になり
「まだリアスよりも幼いのに苦労しているのだね……よし!!ここは私が一肌脱ごう!!グレイフィア。」
「はい。」
などと言ってグレイフィアさんに俺の転入手続きを整え始めさせた。
いや、止めようとしたよ?
でもさ慌てて止めさせようとしたけど何を勘違いしたのかグレイフィアさんが
「無理に話されなくて結構です、こういった事例は神器所有者には良くあるんです。」
とやけに優しそうな目で言い、さらにサーゼクス様が
「人は異質なものを恐怖する生き物だからね……悲しいことだが君のような境遇の子も少なくはない。」
物凄く悲しそうな顔をしてそんなことを言ってきたのだ。
いや、違うから!!?別に誰かに迫害されて帰る場所が無いとかじゃないから!!?
確かに借金時代は周りの人から白い目で見られたり
人生詰んでるなとかは言われたけど…あれ?
目から汗が、変だな?
「辛かったのだね……だが安心して欲しい、このサーゼクス・ルシファーの名に懸けて恩を返すことを誓おう!!」
違う!!これは涙なんかじゃない!!汗なんだ!!!
だからそんなに決意に満ちた顔で宣言しないで下さい!!!
「サーゼクス様、手続きが終わりました」
て、あれ?いつの間に?
と言うか俺の意見は一つも聞いていないよね?
「さて、ルドガー君、君に通って貰う高校には実は私の妹も通っていてね……ここからは君の選択しだいなのだがもし良かったら妹の眷属悪魔になってみる気はないかい?」
「サーゼクス様!!それは行き過ぎた行動です!!リアス様の眷属はリアス様が決めるべきです!!!」
俺にサーゼクス様の妹の眷属にならないかと言った瞬間にグレイフィアさんがサーゼクス様を叱る。サーゼクス様は叱られたせいか傍目に見てもシュンとしているのが分かる。
魔王と言えど奥さんには勝てないんだな……何だかこの世の真理を見た気がする。
「確かにそうだが私はぜひともルドガー君を悪魔に引き込みたくてね。」
俺を悪魔にしたい?なんでだ?
俺が疑問に思っているとそれを察したサーゼクス様が説明してくれた。
「君はあの魔獣を倒したのだろう?あの魔獣は上級悪魔レベルの強さを持っている、ゆえにそれを倒した君はそれ以上だ、しかも満身創痍の状態でね、そんな有望株を悪魔陣営に引き入れたいのは当然だと思わないかい?」
ようするにヘッドハンティングというわけか何だかビズリーを思い出すな……。
まあ、サーゼクス様の方がよっぽど信用できるけど。
実の父親なのになんで赤の他人よりも信用できないんだろうなあいつは………。
「
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