二話:迷子?
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ったな!!後は男の子を逃がすだけだ!!!
「君!!早く逃げるんだ!!!」
「っ!?は、はい―――あれ、あ、足が!!?」
俺の言葉に従って逃げようとする男の子だったが立とうとして再び倒れてしまった。
そうか!!腰が抜けて動けないのか!!?
何とかして早くあの子の場所に行かないと命が危ない!!!
「グルアアアアアッ!!!」
俺の事よりも今は目の前の獲物を狩ることに集中しようと思ったのか
再び男の子の方に向き直り鋭利な爪のある腕を振り上げる魔獣。
今はとにかく―――あれを弾き返せる重い一撃を放ちたい!!!
俺がそう願うとハンマーが俺の手に握られていた、やっぱりこの神器というのは
俺の意志に反応して武器を創りだすものなのか……。
とにかくこれであいつの攻撃を弾き返せる!!!
「はああああっ!!!」
男の子を守る為に魔獣と男の子の間に飛び込む
「グガアアアッ!!?」
そして渾身の力を込めてハンマーを振るい魔獣の腕に思いっきりぶち当てて
魔獣をのけ反らせる、へへん、ざまあみろ!!!
「グルルルルッ!!!」
俺の方を睨みつけながら凄まじい唸り声をあげる魔獣。
ああ、怒ってるみたいだな、すいませんね。
まあ、だからといってこっちは引く気なんかないけどな!!!
「く、来る…!?あ、あなたは逃げてください!!あなたまで巻き込むわけにはいきません……!!」
未だに座り込んだままではあるが俺に逃げろと促す男の子……。
優しい子だな……自分のことよりも他人を優先するなんてな。
まあ、そんな優しい子だから―――絶対に守りたくなる!!!
「こいつを―――こんな優しい子を怖がらせる奴をぶった切る力をくれ!!!」
光と共に現れる慣れ親しんだ双剣……大切なものを守るために兄さんに教わった剣!!
「グオオアアアッッ!!!」
口から何やら黒い魔力の固まりのようなものを吐き出そうとしている魔獣。
あれに当たったらまずそうだな……でも関係ない…俺はただ―――斬るっ!!
「うおおおおお!!!」
右から左から斜め上から雄叫びを上げながらとにかく滅多切りにしていく
だが何も食べてないせいかいまいち押しが弱く決めきれない…!!
このままじゃ―――『そんな覚悟じゃ何も守れないぞ、ルドガー!!』
―――っ!!そうだ、覚悟を決めろ、俺!!!
「いくぞ!!!これが、俺の覚悟だあああああっ!!!!!」
もっと早く!!もっと鋭く!!この剣に俺の全てを込めて斬りつける!!!
そして最後の力を込めて―――押し切る!!!
「双針乱舞っ!!!」
「グギャアアアアアッッ!!??」
魔獣は断末魔の悲鳴を上げながらとゆっくりとその巨体を地面に横た
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