マクロスF
0784話
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ウミラーに所属したいと考えている。……それにシャドウミラーに所属するというのは悪い事ばかりじゃないでしょ? ここと繋がっている他の世界でのライブが出来ると考えれば、あたしにとっても利益はあるし。あんた達にとっても、歌手がシャドウミラーの看板を背負っているというのは悪い話じゃないでしょう? 対外折衝とかでも十分過ぎると思うけど」
「……本気で言ってるのよね?」
「当然でしょ。あたしはアクセルの恋人なんだから」
「……アクセル、貴男って他の世界に行く度に女を引っかけてくる生粋の女誑しだけど、女を見る目だけは一流よね。その辺のバランスが崩れているというか、どうしようも無い程絶妙というか……」
どこか呆れた、それでも感嘆の色が微かに浮かんだ瞳で俺の方へと視線を向けてくるレモン。貶されているのか、あるいは褒められているのか。
いや、ここは大人しく褒められていると思っておこう。
「まぁ、いいでしょう。私は彼女がこちら側に来る事を歓迎するわ。……貴方達は?」
「ふむ、そうだな。まだ何とも言えないが、今のやり取りを見ている限りでは確かに素質は十分にあると思う」
「私は特に異論は無いわ」
「同じく」
コーネリアがまだ完全では無いにしても取りあえず認め、マリューとスレイは文句無しと。色々な意味で有能なこの4人に半ば認められているのがシェリルらしいと言えばらしいよな。
シェリルにしても、やはり自分よりも前に俺と付き合っていたレモン達と会うというのは色々と緊張していたのだろう。小さく安堵の息を吐いてから頷く。
「そう、じゃあこれからよろしくね。……けど、これだけは言っておくけど、あたしはアクセルにとって常に最高の女でありたいと思っている。もしあんた達が女を磨くのを怠るようであればあっという間に置いていくから、そのつもりでいてちょうだい」
ふふんっ、と挑発するように告げるシェリルだったが、それは効果のある挑発とは言えなかった。何しろ、その言葉に対する返事は全員がそれぞれの表し方は違えども、怯む様子もなく笑みを返したからだ。
シェリル本人もそれは分かったのだろう。珍しくどこか圧されるようにして言葉に詰まる。
そんなシェリルに満足した訳でも無いだろうが、レモンが左手をテーブルの上に上げる。それを見て、何をしているのかを理解したコーネリア、マリュー、スレイの3人も左手の薬指に嵌まっている指輪をシェリルに見えるようにする。
「それって……」
「時の指輪。アクセルの恋人である証でもあり、何よりも時の流れの外に身を置いて永遠にアクセルと共にいる為の力を与えてくれる私達の絆の象徴よ。……シェリル、貴方は確かにアクセルの恋人に相応しいと認めてもいい。けど、この指輪を嵌める勇気がある? この指輪を嵌めたら、確かにアクセルと永久に寄
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