第七話
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して今度こそ俺は動けないワルドに接近してソルを振りかぶり、渾身の力を込めてワルドの偏在を切り裂いた。
◇
「あの人たち誰よ!?」
「わからない」
キュルケの問いかけにタバサが答える。
「でも、助かったのは事実だね」
ギーシュが安堵したかのように呟く。
精神力の切れた3人では加勢に加われず、2人の戦闘を見ているしかない。
すると仮面の男が、キュルケ達のピンチを救ったフードの男の攻撃で消失した。
「すごい」
タバサが呟く。
「本当ね。でもギリギリって感じだったわね」
「そうじゃない」
「え?」
「彼、フライの魔法を使用中に他の魔法を二つも使用した」
「え?」
「それにあっちも」
そう言ったタバサの視線の先にはゴーレムの相手をしているソラがいた。
「ちょこまかと飛び回るハエがぁ!」
フーケがゴーレムの周りを翻弄するように飛び回るソラに向ってゴーレムで攻撃しようとするが、空中を駆け回るソラには当たらない。
「ルナ」
『サイズフォルム』
そして形成されるブレイド。
「アーク・セイバー」
空中を飛びながらソラはルナを変形させ、その杖に宿らせたブレイドの魔法をゴーレムに向って撃ち放った。
放たれた魔法は、その鋭さでゴーレムの腕を切り裂き、切断する。
「ちっ!」
しかしすぐさまフーケは杖を振り、切断された腕を再生させる。
そして再生された腕を振り回しソラに攻撃する。
その攻撃もやはりソラは距離と取ってかわす。
『フォトンランサー』
「ファイヤ!」
上空から放たれる無数の魔法の矢。
その魔法はやはりゴーレムを射抜くが、削れはしても決定打にはならない。
するとワルドとの戦闘を終えたアオから声が掛かる。
「ソラ!合わせろ!」
その声に頷いて距離を取るソラ。
「何をしようってんだい」
今までの攻撃では致命傷を負わせられたかったフーケは様子を見る事に決めたようだ。
『『サンダースマッシャー』』
すると2人から無詠唱で放たれる極大の雷の閃光。
「「サンダーッスマッシャーーーーー!」」
ゴーレムに向かいVの字に襲い掛かるサンダースマッシャー(偽)
ゴーレムに直撃した魔法はその体を突き破り粉々に打ち砕いた。
その煙が晴れた時、フーケは勿論、アイオリア、ソラフィアの姿も共に消えうせていた。
その様子を見ていたキュルケが呟く。
「逃げたわね。結局あのフードの2人は誰だったのかしら?」
「謎」
タバサが簡潔に返す。
「とりあえず、助けられたってことね」
「まあ、助かったんだから良かったじゃないか」
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