暁 〜小説投稿サイト〜
エターナルトラベラー
第七話
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の介添えの下、サイトとワルドは立会い、結果、サイトはワルドの魔法で吹き飛ばされて敗退。

「わかったろうルイズ。彼ではきみを守れない」

ワルドがしんみりした声でルイズに言った。

「……だって、あなたはあの魔法衛士隊の隊長じゃない!陛下を守る護衛隊。強くて当たり前じゃないの!」

「そうだよ。でもアルビオンに行っても敵を選ぶつもりかい?強力な「失礼」…なんだね?」

ワルドの話を遮るようにマルクスが発言する。

「僕達は一人じゃないんです。サイト君一人で守れないのなら僕達が一緒に守ってあげればいい」

「そうかも知れないが…」

立会いとは名ばかりで、実際はルイズの好感度アップを目論んでいたワルドは言葉に詰まってしまう。

「それに僕は貴方よりも強い」

「な!?幾ら噂に聞く四極だとは言え、少し調子に乗りすぎではないかね?」

「試してみますか?」

「や、止めなさいよマルクス。ワルド、貴方も此処は引いて頂戴」

しかし、どちらも引かない。

成り行きで2人は決闘をする事になったようだ。

「魔法衛士隊の隊長の実力をお見せしよう」

少しキレ気味のワルド。

「御託はいいので、はじめましょう」

自信に満ち溢れているマルクス。

勝負はやはりというかなんというか、マルクスの圧勝だった。

マルクスの戦い方はやはり杖を剣に見立てて、剣士のように杖を振るいつつルーンの詠唱の隙を埋め、魔法を放つ。

しかもその体捌きは鮮麗されていて一流の剣士のよう。

魔法を唱えてもそもそも総ての系統ともスクウェアのマルクスに隙は無く、相性の良い魔法を瞬時に選び、相手の攻撃を半減させ、こちらの攻撃は確実にヒットさせている。

程なくしてワルドはその身を自身の得意な風の魔法で吹き飛ばされてしまった。

風のスクウェアのワルドとしては屈辱だろう。

「僕の勝ちですね」

「あ、ああ…」

茫然自失なワルド。

「ルイズ、サイト君、行きましょう」

「あ、ああ。すまなかったなマルクス」

「いえいえ。僕もあのヒゲは気に入らなかったですから」

「ちょ、ちょっと2人ともワルドになんて事してくれたの!?」

「彼自身もサイト君に同じことをしていたのに、ルイズは彼の心配をするのかい?」

「う、うぅぅぅぅぅ」

マルクスの問いかけに答えられず、ルイズは押し黙る。

その後ワルドは立ち上がるとふらふらとどこかに消えていった。

「ワ、ワルド」

「とりあえず一人にしておいてやろう」

ルイズは唇をかんだが、マルクスに連れられて『女神の杵』亭へと戻っていった。


その夜、俺とソラは1階の酒場で夕食を取っていると行き成り現れた夜盗に襲撃さ
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