第33話 決められた天秤
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されている。腕には大きなトロフィーを抱え、マイクを向けられ笑顔と泣き顔の中間というべき表現しにくい顔をしている。
「三度目の挑戦での頂点、ドミニクさん。今のお気持ちをお聞かせ下さい!」
アナウンサーの質問に、画面の中のドミニクはなんと応えて良いか分からないといった表情を浮かべた後、「嬉しいです」と応えた。
「では、今のお気持ちをどなたに伝えたいですか?」
その質問に俺の足は止まり、画面を見つめる。繰り返されるフラッシュの光に目を細めつつ、ドミニクの顔を見つめる。
「……今まで応援してくださった、多くの人達に感謝したいです。とっても」
そして俺はその言葉を背に、辺境への搭乗口へと歩みを進めるのだった。
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