暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-B束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
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として見ていたから気付かなかったけれど、本当に真っ直ぐな・・・」

「私はすずかさんから聴きました。聡明そうな女の子でしたよ。礼儀正しくて。さすがフェイトのお友達。良い縁を持っているようで嬉しいです」

家族に友達を褒めてもらえるとこんなに嬉しいんだ。私とアリシアは顔を見合わせて、お互いに嬉しさでにやけてるのを見てまたにやける。リニスとアルフ、母さんもそんな私たちの様子に微笑んでる。

「双子だっていう関係で同学年に籍を置いているとの事ですけど・・・」

「うん。私たちの友達みんな同い年だったから、アリシアひとり年齢を高くしたり低くしたりしちゃうと、学校のイベントで一緒になれないから」

「本当は学年上なのに、仕方なく低くしたんだよ」

「よく言うよ、アリシア。独りにしないでぇ〜って泣きついて、同学年にしてもらったんじゃないか」

「ちょっ、言わないでよアルフ! わたしのお姉ちゃんとしての威厳とか考えて!」

そうだった。始めからアリシアを同学年にするって決めていたけど、アリシアにその話をする前にアリサとシャルが悪戯心で、

――アリシア。あんた、フェイトのお姉ちゃんよね――

――そうだよ。見た目はみんなより小っちゃいけど、中身は大人だよ♪ だから子ども扱いしないでよね、えっへん――

――そっか。じゃあ、アリシアは学年1つ上ってことでオーケー?――

――え?――

――しょうがないか。お姉ちゃんだもんね。じゃあアリシアは4年生から、それとも5年生? その辺りの学年に転入ってことで。残念ね、アリシア。学校イベント、フェイト達とは一緒になれないけど、お姉ちゃんだもんね、大丈夫だよね――

――あ、ああ、・・・あう、ご、ごめんなさぁーーい! 大人ぶってごめんなさーい! わたしもフェイト達と一緒がいーいぃ〜〜〜〜〜〜!!!――

そうからかったから、アリシアが泣いちゃったんだよね。アリシアが顔を真っ赤にしてアルフをポカポカ叩く。母さんとリニスが微笑ましくそんなアリシアを眺めてる。もっとハッキリと私たちのことを知ってもらうために写真とかあればいいんだけど、残念ながら無い。
そう思っていたら、『こちらシャルで〜す♪ 今からそちらにお届け物をお届けしまーす♪』シャルからそんな一方的な念話が。そのすぐ後、何かがこちらに向かって来るのが魔力反応で判った。

「どなたかこちらに来ます。魔力反応・・・大きい・・・!」

「あなた達は下がってなさい。それでも私よりは下だわ」

母さんが私たちを護るように躍り出た。今の念話、アリシアやアルフにも届いていたようで、「待ってくれリニス!」「わたし達の友達だから!」って臨戦態勢に入った母さんとリニスを制止した。その魔力反応――ルシルが、私たちが視認できるようにな
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