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妹みたいで
第九章
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人分ね。いいかしら」
「ええ、それじゃあね」
 こう言ってである。そっと玄関の扉を開けてだ。幸平をそこに誘って話す。
「行きましょう」
「そうだな。それじゃあ」
「一緒にね」
 そっと幸平の手を取って腕を絡み合わせてサイドカーに向かう。サイドカーにも二人一緒である。背の高い幸平の横にいる彼女は確かに妹に見える。だがそれでも。一歩ずつでもしっかりとしだした彼女だった。


妹みたいで   完


               2010・1・20

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