第六話
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置いていった破壊の杖を持ち、ゴーレムに飛び出していくルイズ。
その後の展開はほぼ原作通り。
使い方が解らないルイズからサイトが破壊の杖を取り上げ、発射。
崩れ落ちるゴーレム。
戦いが終わり、現れるロングビル。
そして破壊の杖を奪い、自身がフーケであると打ち明ける。
構えられた破壊の杖事ロケットランチャー。
サイトは単発と知っているゆえ怖がらず、フーケに近づき剣の柄で当身をして気絶させて一件落着。
「それにしても、よく無事だったわねルイズ」
と、キュルケが話し出した。
「何かあったのか?」
マルクスがキュルケに聞き返した。
「貴方の凄い魔法で落下途中のルイズが吹き飛ばされてしまったのよ。タバサも魔法の制御が効いていないようだったし」
キュルケの言葉にこくりと頷くタバサ。
「それは!?すまなかったルイズ。そんな事になるとは思いもよらず」
「え?ええ。大丈夫よ。銀色のドラゴンに助けてもらったから」
「銀色のドラゴン?」
いぶかしむキュルケ。
「一瞬しか見れなかったけど凄く綺麗な銀色だった」
「銀色ねぇ。そんな色のドラゴンなんて居たかしら?」
ルイズの返答に更に疑問を感じているキュルケ。
「マルクスはどう思う?」
「……え?あ。そんな色のドラゴン今までに確認されていないね……なんだ?銀色のドラゴンなんて知らない。イレギュラーか?」
最後の方は小声でそう洩らすマルクス。
「まあ、何はともあれフーケを捕まえて破壊の杖を取り戻したんだ。万々歳じゃないか」
サイトが細かい事はいいじゃないかと皆に言った。
「そうね」
そうして破壊の杖をめぐる事件は解決した。
しかし、問題はやはりあのオリ主野郎。
確かに俺やソラでは到底出来ないような威力の魔法だった。
四極という二つ名に恥じない物だっただろう。
だが!あの場面で使う必要は無かった。
本来居ないはずの人間がでしゃばり、流れを変えてしまった事で、ルイズが死ぬかもしれない事態に陥った。
俺が飛び出さなければルイズは死んでしまっていたかもしれない。
死なないまでもあの高さからの落下だ。
無事で済むはずも無い。
これは早急にマルクスを排除してしまわないとマズイ事になるかもしれない可能性が出てきた。
しかし、魔法の才や爵位などの関係で俺が奴を排除する事は難しい。
更にルイズやサイトといった主人公組のハートをキャッチしてしまっている点も捨て置けない。
現状打つ手は無いに等しい。
俺はまま成らない物だと憤りを感じながら、これからの事を思うと頭痛がする思いだった。
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