第六話
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ろう事は間違いないが、サイトでない可能性も捨てられない。
俺やソラと言うイレギュラーがこの世界に居るのだ、多くの二次SSみたいにサイト以外のオリ主が召喚されたとも限らない。
しばらく様子を伺っていると、言葉の通じない少年に無理やりコントラクトサーヴァントを行使した。
つまりキス。
慌てふためく様子を見るにアレはサイトで間違いないようだ。
そして使い魔のルーンがその手に刻まれる事によってもがき苦しむサイト。
あー。
「あれは痛い」
俺は自身の左手をさすりながら呟いた。
そしてどうやらサイトは痛みで気絶したようだ。
このやり取りをみるに、うろ覚えだがこの展開はアニメか?
忘れたけど…
そしてルイズに近づいていくマルクス。
マルクスはルイズを励まし、その後レビテーションをサイトに掛けてやり、ルイズの部屋まで運んでいった。
俺は取り合えずサイトが召喚された事に安堵を覚えた。
これが別作品のキャラやサイト以外で原作ブレイクしたいオリ主だったら目も当てられない。
召喚の儀式も終えたので俺達はこっそりと自身の寮に帰る。
何はともあれついに原作が始まったのだった。
翌日食堂に行くとサイトを連れたルイズがやってきた。
朝から豪華な朝食を前に喜色満面なサイト。
しかし。
「ここに座れるのは貴族だけよ、平民のあんたはそっち」
ルイズが床を指差して言った。
「そんな」
そのやり取りを横で見ていたマルクスが嗜める。
「まあまあ、ルイズ。使い魔と言っても彼も人間なんだから、そのような扱いはどうかと思うな」
「マルクス…」
ルイズがたしなめられて言葉に詰まっている。
しかし、その声にはマルクスへの信頼が感じられる。
「サイト君だったか。ここでは何だから厨房に行ってみるといい、料理長のマルトーさんに俺から聞いてきたと言えばちゃんとした食事を与えてくれるはずさ」
「本当か!此処に来てからどうにも貴族って奴はえらそうな事ばかりいう奴で好きになれそうに無かったけど、あんたは別だ。
好きになれそうだぜ。俺はサイト。あんたは?」
「な!何あんた貴族になれなれしく名前なんて聞いているの!」
「いいじゃないかルイズ。俺は気にしないよ」
「でも」
「俺の名前はマルクス。マルクス・ド・ミリアリアと言う。マルクスでいいよ。よろしくね」
「ああ、こちらこそ」
そう言ったやり取りの後、サイトは食堂を出て、厨房の方へ歩いていった。
うん。
ルイズをたしなめサイトの好感を得る。
もう、これ見よがしに完璧なオリ主の行動に俺は内心何故俺はあの位置に居ないんだろうと思いながらも失笑を
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