第一章
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「他ならぬ街の人間達にか」
「選ばせて決めよと」
「そう言われるのですね」
「我等が言い合うのではなく」
「これなら両者共納得するしかないだろう」
こう思ってのことだった。
「そうだな、人間達に選ばせるのだ」
「確かに。それならば」
「わしにしてもだ」
アテナにしてもポセイドンにしてもだった、ゼウスのその案にはだ。
反対しなかった、それでだった。
両者もそれでよしとした、街の人間達に選ばせようとだ。しかしここでもアテナもポセイドンも言うのだった。
「人間は私を選びます」
「わしに決まっている」
やはり同じだった。
「それはすぐにわかります」
「あの街は海に面しているからな」
「学問こそが最も尊い富ですから」
「海の富の無限さは知っているだろう」
こう言う彼等だった、そうしてだった。
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