第五章
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の様な顔になってこう言った。
「本当に宝塚みたいですね」
「あの人が男役で、よね」
「私が女役で」
「まあそうね」
少し苦笑いになってだ、黒蘭は美奈世もそれもそうだと返した。
「美月弥生さんがオスカルでね」
「私がマリー＝アントワネットですね」
「そうなるわね」
「そうですよね」
「ではアントワネットになるのよ」
妙子は今度は確かな微笑みになって美奈世に言った。
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