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目的は不純だった
第四章
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を見てだった。
 取材に来た記者は首を捻ってだ、彼に問うた。
「またどうしてだい?」
「女の子達のコーチになったことかい」
「ああ、何でまたなったんだい?」
「決まってるだろ、もてたいからだよ」
 笑ってだ、こう答えたホセだった。
「だからだよ」
「おいおい、またか」
「ああ、俺らしいだろ」
「まあな。それはな」
 彼等もホセの今の返事には笑って返した。
「確かにあんたらしいな」
「そのことは実際そうだな」
「あんたはやっぱり女の子か」
「女の子に囲まれたいんだな」
「そうじゃないと何が人生なんだよ」
 笑ってこうも答えたホセだった。
「人生は女の子だよ」
「女の子に囲まれてきゃーーきゃーー言われる」
「それこそだっていうんだな」
「そうだよ、だから俺はこれからはな」
 引退した、しかしというのだ。
「女の子のサッカーを育ててな」
「女の子にきゃーーきゃーー言われるか」
「そうなっていくんだな」
「これからも世界一もてる男でいるぜ」
 ホセは爽やかな笑顔で言ってみせた、その笑顔は眩しくしかも歯は白くきらりと光っていた。それはまさにもてる男の笑顔だった。


目的は不純だった   完


                              2014・3・21
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