第四章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
を見てだった。
取材に来た記者は首を捻ってだ、彼に問うた。
「またどうしてだい?」
「女の子達のコーチになったことかい」
「ああ、何でまたなったんだい?」
「決まってるだろ、もてたいからだよ」
笑ってだ、こう答えたホセだった。
「だからだよ」
「おいおい、またか」
「ああ、俺らしいだろ」
「まあな。それはな」
彼等もホセの今の返事には笑って返した。
「確かにあんたらしいな」
「そのことは実際そうだな」
「あんたはやっぱり女の子か」
「女の子に囲まれたいんだな」
「そうじゃないと何が人生なんだよ」
笑ってこうも答えたホセだった。
「人生は女の子だよ」
「女の子に囲まれてきゃーーきゃーー言われる」
「それこそだっていうんだな」
「そうだよ、だから俺はこれからはな」
引退した、しかしというのだ。
「女の子のサッカーを育ててな」
「女の子にきゃーーきゃーー言われるか」
「そうなっていくんだな」
「これからも世界一もてる男でいるぜ」
ホセは爽やかな笑顔で言ってみせた、その笑顔は眩しくしかも歯は白くきらりと光っていた。それはまさにもてる男の笑顔だった。
目的は不純だった 完
2014・3・21
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ