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目的は不純だった
第一章
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の子達から注目された、そして。
 試合になると女の子達が観に来る様になった。彼はその女の子達を観ながらチームメイトに笑顔でこう言った。
「嬉しいぜ」
「女の子に観られてか」
「嬉しいんだな」
「ああ、最高だよ」
 まさにだというのだ。
「こうなりたかったからな、俺は」
「サッカーをはじめたか」
「そうなんだな」
「そうだよ、けれどな」
「もっとか」
「もっとっていうんだな」
「一人より二人でな」
 そしてというのだ。
「それこそファンクラブが出来る位にな」
「女の子にきゃーーきゃーー言われたいのか」
「そうなんだな」
「だからな」
 それが為にだというのだ。
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