番外編
その6 ロード・バロン
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空を渡る旅に出た。せめて現在がもっとマシなものになるように、歴史を変えようとしているんだよ。まあ、時間の強制力は絶対だ。そう簡単には行かないだろうがな」
はじまりの女。舞を連れ帰ったペコとチャッキーが言っていた。黄金の果実を真なる担い手に渡すための存在。新人類におけるイブのような役割。それが“はじまりの女”だと。
「これで残る候補者は二人。葛葉紘汰と、お前だ、駆紋戒斗」
「舞から黄金の果実を得れば、世界を手に入れられるんだな」
「そうとも! そうなれば世界をどう変革するかも自由だ。お前が王者だと思う行動を取れ。それこそが新たな神話となろう」
サガラはホログラムを消して、ふり返りざまに空気に融けるように消えた。
「――葛葉紘汰。やはり最後は、あいつか」
皮肉げな笑みは一瞬。
戒斗は再び歩き出した。今度は明確に、葛葉紘汰との決戦を求めて。
(彼は、王として、最後のライバルにどう引導を渡すつもりなの)
湊は一つ大きく深呼吸して、戒斗を追いかけた。
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