第二十九話:夏の終わりと転校生
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せる!!!
「マモレナカッタ……」
穏やかな朝日を浴びながら隣ですやすやと寝息をたてるクロを見つめながらそう呟く
仕方がなかったんだ……上目づかいプラス涙目、さらに猫耳をペタンと寝かしてから
『私のこと嫌い?』なんて言われて断れるわけないだろ……
もし断れる奴がいるならそいつは人間じゃない悪魔だ!!
て、俺、悪魔だったな
とにかくそれぐらいの破壊力だったと言いたいんだ
「はあ……朝食作るか、クロは………俺の腕に抱き着いてるのか……」
そう言えば、エルも一緒に寝たら抱き着いてきてたな……懐かしいな
そんなことを思い出しながらエルの時の様にそっとクロを引き離す――
「あれ?離れない……よっ!!…………離れない」
引き離せない……がっちりとホールドされた俺の腕はびくともしない
仕方がないので引きずるようにようにして抜き出そうとする
「…ん///……そこはだめにゃああ……///////」
ダメだ、クロのふくよかな胸に当たってクロが色っぽい声を出している//////
……ん?声?
「クロ……お前起きてるだろ?」
「にゃは♪ばれた?」
「はあ……起きてるなら離してくれないか?」
「ええ!!もっと一緒に居たいにゃ」
「俺もそうしてたいけど、学校があるから勘弁してくれよ……」
「むう……わかったにゃ」
そう言ってしぶしぶといった感じで離すクロ
はあ…毎日こんな事してて俺の理性持つかな?
クロに見送られつつ久しぶりの学校へと特に何事もなく登校し、久しぶりに会うクラスメイト達と挨拶をかわす、その際イッセー以外の男子が俺との身体的接触を避けようとしていたのが妙に気なった……俺なんかしたか?
「なあ桐生、なんか俺避けられてないか?」
「え?き、気のせいじゃない?それよりもこのクラスに転校生が来るみたいよ」
やっぱりなんかあるな……おかしいな、借金を背負ってるわけでも指名手配されてるわけでも痴漢冤罪をかけられてるわけでもないのにな…まあ、今は気にしなくていいか
それにしても転校生か、どんな子何だろな
「初めまして!!紫藤イリナでーす!!イリナって呼んでください!!!」
そう元気よく自己紹介するのは長い髪をツインテールでまとめたいかにも活発そうな女の子の紫藤イリナだ、ちょっと雰囲気がレイアに似てるな
そういえば、エルは一人で髪を結べるようになってるかな?
エルが大きくなったらあんな感じな髪形になるんだろうか?
……何だか久しぶりに髪を結ってみたくなったな、今度頼んでみるか?
「イリナ!?何でお前がいるんだよ!!?」
「まあまあ、それは後でね」
俺があの二人に面識があったのかと不思議に思っていると
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