第三十七話 先輩後輩
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アクセル「ルイン……」
ルイン「何、アクセル?」
アクセル「レッドに…会いたい……」
ルイン「うん…」
子供みたいに泣きじゃくるアクセルの頭を、ルインは撫でてやった。
やっぱりルインは年上で、母親というわけではないけれど、優しくて、暖かい。
もし自分に姉がいればこんな感じなのだろうか?
しばらくして泣き止んだアクセルはぬるくなったカフェオレを飲み干すと立ち上がった。
アクセル「ありがとう、少しすっきりした…」
ルイン「いいよ別に。エックスにしても君にしても、少しは甘えることを覚えないとね…明日の試験頑張って」
アクセル「うん」
そして試験当日。
エックス「準備はいいか?」
アクセル「うん」
試験官のエックスの言葉に笑顔で、アクセルは答えた。
エックス「状況判断も採点対象に入ってるから、設定内容は教えられないが…」
アクセル「大丈夫だよ。」
エックスの説明に、迷うことなく返事をする。
エックス「…行くぞ、準備はいいか?」
アクセルは、ほんの少し目を見開いた。
両手のバレットを握り直し、不敵に、無邪気に、幸せそうに笑う。
いつも“彼”に返していた“あの答え”を、今度はこの青年に返す。
アクセル「いつでもOKさ」
これからは此処が、自分の居場所なのだと。
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