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普通のこと
第一章
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素晴らしいものに感動しながらもその悪徳には目を顰めさせおぞましいものを感じていた、そうして。
 周防にいる時にだ、そこの大名彼等が言う領主である大内義隆に会った。義隆は非常に温和な顔をして文化を好み優雅ですらあった。
 義隆は寛容にキリスト教の布教も許した、ザビエルはこのことに深く感謝した。
 それでだ、ザビエル達は義隆に篤く感謝の意も述べた。彼に直接会いそのうえでだ。
 その場でだ、ザビエルは言うのだった。
「この国に来られてよかったです」
「そう思ってくれるか」
「はい」
 本心からだ、ザビエルは義隆に答えた。
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