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November Rain
第四章
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あるけれど」
 それに加えてだとだ、私は俊朗君に言った。
「こうして二人一緒にいるから」
「傘の中に」
「だから暖かいのよ」
「ううん、僕と一緒だから」
「そうよ、だから今日はね」 
 その暖かさを喜びながら。私は俊朗君にこうも言った。
「このままずっとね」
「お家までね」
「帰ろう」
「牧子ちゃんがそう言うのならね」
「有り難う、それじゃあね」
 私は俊朗君のその言葉に頷いてだ、そうしてだった。
 二人で雨の街を帰った、寒い十一月の雨の中でも今はとても暖かかった。


November Rain   完


                       2014・10・31 
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