第四章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
あるけれど」
それに加えてだとだ、私は俊朗君に言った。
「こうして二人一緒にいるから」
「傘の中に」
「だから暖かいのよ」
「ううん、僕と一緒だから」
「そうよ、だから今日はね」
その暖かさを喜びながら。私は俊朗君にこうも言った。
「このままずっとね」
「お家までね」
「帰ろう」
「牧子ちゃんがそう言うのならね」
「有り難う、それじゃあね」
私は俊朗君のその言葉に頷いてだ、そうしてだった。
二人で雨の街を帰った、寒い十一月の雨の中でも今はとても暖かかった。
November Rain 完
2014・10・31
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ