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子虎迷走記
第3話 召喚獣の島
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グで頬を殴ってやった。

その隙に後ろで詠唱していたアルディラが、俺が離れた瞬間に召喚術を使って奴を吹っ飛ばした。

戦闘終了。

ボロボロで頬に痣作った奴は逃げて行った。

レックスは複雑な表情してる……まったくお人よしだな。

そこにアルディラが話しかけてくる。
レックスの言葉がその場限りの嘘ではなかったと、レックスを信じるって。

こうして俺達は島に迎えてもらえた。





定位置となりつつある枕の横、ベットの隅に丸くなる。
レックスはねっころがってボーっとしてる。

「ギャウ?」

「ちょっとね……ユエが話せたらいいのになって思ってたんだ」

「……」

「ずっとユエも話したがってるのも知ってるよ……」

「ガウ」

「今は、色んな出来事が多すぎてユエを元の姿に戻す方法を探せないけど……でも、きっと見つけるよ」

静かに頭を撫でてくる。

「話せる時が来たらたくさん話そう。いろんな事を……たくさん」

「ガウ」

それから俺達は寝た。



いつか……

その願いが現実になる事を祈って……






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