第五話
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から囁きが聞こえた。
「無理しなくても良いのに」
ソラのその言葉に俺は今まで耐えてきた理性が崩壊してしまった。
しばらくして俺はようやく冷静さが戻ってきた。
やってしまった。
今も俺の横で眠っているソラ。
しかしベッドのシーツには紅い染みが…
「俺は…俺は何てことを」
そう呟いた俺の独り言を部屋の隅に置かれて一部始終を見ていたいたルナが、
『アイオリアはマスター(ソラフィア)の策略にまんまとはまってしまったのですね』
『策略?』
ルナの隣りに置いてあったソルが聞き返す。
『マスターはどうやってもアイオリアを手放す気は無いようです』
『………』
「俺は…俺は!」
こうして夜は更けていった。
さて、そんなこんなで更に一年が過ぎ、俺は16になっていた。
ようやく俺とソラも努力の甲斐もありトライアングルにレベルアップしていた。
足せる系統は 風・風・風だ。
予定ではこの年ルイズが魔法学院に入学するだろう。
俺も年齢的には学院に通う年齢だが、俺は入学を遅らせていた。
入学年齢が決められている訳ではないのも有るが、一番は無闇にルイズに近づかない方が賢明だろうと判断したからだ。
俺だって物語の推移を間近で見たいという欲望は有るが、それ以上に物語を壊すべきでは無いと思ったからである。
俺は最強オリ主ではないのである。
更に言えば俺が前世で生きていた頃、未だにゼロ魔が完結していたわけでは無かったのもある。
なんか世界の滅亡何ていう事までスケールめで話しがでかくなっていた様な気がするが、詳細は知らないのだ。
もしも俺が関わることによって世界が滅亡してしまうような展開になってもらっては困る。
主人公達がきっと上手く滅亡を回避してくれるだろう。
俺はそれに直接関わらず、オラン領の端でソラとのんびり、しかし少しのスパイスのある日常が送れればいいかななんて思い始めている。
日々平穏。これが大事だよね。
しかし、その選択で1つ忘れていた事に気が付いたのは更に半年が過ぎた頃だった。
そう、俺とは違い正にチートオリ主がルイズと同じ時期に入学していたのだ。
それに気が付いたのは偶々王都から届いた兄からの手紙からだった。かのミリアリアの神童が魔法学院に入学したと近衛ではもっぱらの噂だそうだ。
主人公組と同時期に魔法学院に入学するなんて…
余り原作から反れた事態にならなければいいけれど…
それすらも近くに居なければ解らない事か…
取り合えず俺は来年の魔法学院の入学を決めるのだった。
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