第五話
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ているんだ」
そういって俺はドクターの部屋にあった本棚から使い魔のルーンの一覧が掲載されている本を取り出す。
というか、こう言った普通手に入らない本まで手に入れているドクターに脱帽する。
「これ」
ページを捲り、俺はそのルーンを指で指す。
「これは…ほぉ、面白い。良かろう、こちらに来たまえ」
そうドクターは研究室まで移動した。
俺とソラはその後をついて研究室まで入る。
「何処に刻めばいいんだ?」
「左手に」
「そうか」
そして俺は案内されたイスに座らされた。
「ん?」
座らされたイスに腰をかけ腕を肘掛にかけるとなにやらドクターは俺の全身を紐で拘束し始める。
「ドクター?」
その行動をみてソラがドクターに質問する。
「大丈夫だ」
何が大丈夫なのか解らないがどんどん俺の体を拘束していく。
拘束し終えるとドクターは一度離れ、何処からか焼きこてのような物を持ち出した。
「それは?」
恐る恐る俺はドクターに質問する。
「この道具で一文字一文字ルーンを刻んでいくわけだが」
なんだろう、凄く嫌な予感がする。
「恐らく凄く痛いから頑張りたまえ」
そう言ってドクターは俺の左手にその道具を押し付けた。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
痛い。
凄く痛い。
手と言うより魂?が痛い。
「アオ!?」
俺の叫び声にソラが心配して声をかけた。
「ドクター!?大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ」
「でも、水の秘薬で眠らせるとか」
「恐らく無駄だ。これは肉体に刻んでいるというよりその内面。精神や魂と言った物に刻んでいるのだから」
質問に答えながらもドクターはルーンを刻むことを辞めない。
それから一時間、俺は地獄のような痛みを味わった。
最後のルーンが刻まれた瞬間、俺は痛みから解放された事でようやく意識を失う事が出来た。
あれから何時間気を失っていただろうか。
俺はようやく意識を取り戻した。
気が付くと俺はベッドに寝かされていた。
ドクターが運んだのだろか。
「気が付いた?アオ」
ベッドの側で看病してくれていたソラが声をかけて来た。
「体は大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ」
「起きたかね」
ドアを開けてドクターが入ってくる。
「無事ルーンは刻めたと思うのだが」
おれは左手を確認する。
「本当だ」
そこには確かにガンダールヴのルーン。
「伝説の使い魔ガンダールヴその効果はいったいどんな効果なのだろうね?」
ドクターが興味深々に聞いてくる。
「ガンダールヴは総ての武器を使いこ
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