|特訓《拷問》って、いい響きだ
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日経ったのだろうか?少なくとも一週間は経ったはずだ。携帯食料はとっくの昔に食べ尽くしていたけど、ぎりぎり死なない程度の活力が漲っている。だけど、精神的にも肉体的にも限界の僕は僅かしか回復しない魔力を暖を取るためにしか使う事が出来ない。
牢屋の檻は氷も銀も壊しても速ければ壊した目の前で、遅くとも半日程で元に戻ってしまう。日が経つにつれて氷を融かす速度も、銀を削る速度も上がってはいったけど、丸一日使っても僕が出れるだけの穴を開けるのは不可能だった。
僕は、ここで終わるのだろうか?仇も討てず、上から力づくで押さえつけられて。
嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
まだ死にたくない。折角皆が助けてくれたのに。皆がくれた命なのに。こんな所で死ねない。死にたくない。生きたい!!
僕の中で、ズレていた歯車ががっちりと挟まった気がした。それと同時に僕の周囲に炎でその身体を構成した人の様な者達が同じく炎で出来た剣やノコギリの様な物を持って現れる。ああ、なるほど、これが
「禁手化か」
理解すると同時にその炎に命令を下す。
「やれ!!」
命令と同時に炎が牢屋の檻を少しの時間をかけて焼き切る。牢屋から通路に出た時に、銀色の何かを見た気がするけど気のせいだろう。そのまま通路を歩いた先には一面を覆う雪の白と空の蒼しか存在していなかった。
「ここは」
「ここは冥界で開発されている最南端の街から更に500km程離れた麓から山頂までが永久凍土に覆われた山で、オレが育った山だ」
声が聞こえた方に振り返るとパンツ一枚の姿のグレイ・フルバスターが居た。
「とりあえず、牢から出られた事を祝福しよう。少しは強くなれたようだ。だが、ゼオンはそれだけでは敵討ちを許しはしない」
「……関係ない」
炎の戦士達がグレイに襲いかかる。それを見てグレイは両手を合わせながら魔力を練り上げる。
「アイスメイク、氷欠泉!!」
炎の戦士達の足下から氷が間欠泉の様に吹き出して炎の戦士達を氷像にしてしまう。
「くっ、まだだ、ここで立ち止まる訳にはいかない!!」
魔剣想像の禁手に魔力を注ぎ込み、新たな戦士達を産み出す。
「止めておけ。今のお前の体力と魔力じゃあ、結果は変わらない。それよりもすぐに牢に戻れ。このままだと死ぬ事になるぞ。あそこには生きるのに必要な最低限の力を与える結界が張ってある。3週間も飲
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