|特訓《拷問》って、いい響きだ
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルド・ザケルガを握る。
「来い、格の違いを教えてやる」
「うわあああああああ!!」
グラビレイから解放された木場は魔剣を引き抜き斬り掛かってくる。オレはそれに対してソルド・ザケルガを盾の様に構える。そして魔剣がソルド・ザケルガに触れた瞬間、木場の持つ魔剣が粉々に砕け散る。
「なっ!?」
「所詮、お前はその程度だ。身の程を弁えろ。ザケル!!」
威力を出来るだけ抑えて、身体が麻痺する様に調整したザケルを叩き込んで這いつくばらせる。そして、その頭を踏みつける。
「オレの復讐の美学とマナー、それは返り討ちと相討ちは許さん、そして復讐の対象を見誤るな。それだけだ。返り討ちはもっての他なのは分かるな。相討ちを許さないのは結果を最後まで見届けれるか分からんからな。ギリギリの所で助かるかもしれん。確実に仇を取った後で、死にたいと言うのなら止めはしない。最後、復讐の相手を見誤って関係の無い者、薄い者を手にかけるのならただの殺人鬼だ。復讐もクソもない。ただのゴミだ。ゴミはゴミ箱が基本だろう。分かったなら返事をしろ」
「黙れ!!」
「ふぅ、ザケル!!」
今度は少し強めのザケルを食らわせて意識を飛ばす。
「ハムリオ、グレイ、お前達の習熟度を見るついでだ。現地に向かってから言う物を作り上げろ」
「はいよ。まあ、大体想像はつくけどな」
「細かいレイアウトは好きにさせろよ」
「それ位は良いだろう。姫島、白音の事を任せても良いか?それから木場を預かるとリアスにも伝えておいてくれ。少し時間がかかるが、戻ってはくる」
「はい、分かりました」
気絶している木場を担ぎ上げて姫島と白音をマントから降ろして転移する。場所はグレイが修行を行っている未開地の雪山だ。そこに三人掛かりで強固な牢屋を形成する。壁には装飾に見せかけて監視用の魔法陣と最低限の生命維持を行う魔法陣を隠しておく。そして牢屋の中に木場を放り込んで、毛布と二日分の携帯食料を牢屋の隅において、ハムリオが銀の足枷を、グレイが氷の手枷を嵌める。そして魔法陣とは別に監視用の式髪を牢屋の外に配置して完成だ。所要時間4時間弱にしては十分だろう。
「監視は半日交代で補修作業を並行して行う様にするぞ」
「抜け出させる気無しかよ」
「もう少し聞き分けが良いのなら、ロン・ベルクを紹介するのだがな。今は自前の魔剣だけで鍛えれるだけ鍛えるしかないな。一定ラインの魔剣が精製出来るまで閉じ込めるぞ」
「「了解」」
さて、出てくるまで何日かかるかな?
side 木場祐斗
目が覚めると、僕は牢屋に入れられていた。記憶を掘り起こして見ると“雷帝”にやられたのを思い出す。腕には氷の、足には銀の枷が嵌められている。牢屋も氷と
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ