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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜常識を謳うチートな彼も来たようですよ?〜 【更新停止】
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おんしらが望むのはW挑戦Wか ーーー もしくはW決闘Wか?」

刹那、僕たちが投げ出されたのは白い雪原と凍る湖畔 ーーー そして、水平に太陽が廻る世界だった。

「………はっ…!!?」

余りの異常さに、同時に息を飲んだ。箱庭に招待された時とはまるで違う感覚。
遠く薄明の空にある星は只一つ。緩やかに世界を廻る、白い太陽のみ。
まるで星を一つ、世界を一つ作り出したかのような奇跡の顕現。
唖然としている僕達に、もう一度、白夜叉は問いかける。

「今一度名乗り直し、問おうかの。私はW白き夜の魔王W ーーー 太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練へのW挑戦Wか? それとも対等なW決闘Wか?」

魔王・白夜叉。少女とは思えない凄味に、またしても唖然としてしまった。
そして、しばしの問答があり十六夜がゆっくりと挙手して

「参った。やられたよ。降参だ、白夜叉」
「ふむ?それは決闘ではなく、試練を受けると言うことでいいかの?」
「ああ、これだけのゲーム盤を用意できるんだからな。アンタには資格がある。 ーーー いいぜ。今回は黙って試されてやるよ、魔王様」
「くく、可愛らしい維持の張り方もあったものよの」

白夜叉、十六夜をあまりからかわないで欲しいよ。確かに事実だけどさ…

「 して、他の童達も同じか?」
「………ええ、私も、試されてあげてもいいわ」
「右に同じ」

よかった。これで、もし、戦うとすれば確実に負けていたからね。流石にこの年では死にたくはない。

「も、もう!お互いにもう少し相手を選んでください!W階層支配者Wに喧嘩を売る新人に、その喧嘩を買うW階層支配者Wなんて冗談にしても酷すぎます!それに、白夜叉様が魔王だったのは、もう何千年も前の話じゃないですか!!」
「何?じゃあ元・魔王ってことか」
「はてさて、どうだったかな?」

えと、黒ウサギ、今、何千年って言いましたか?え、ええ!?箱庭ではこう言う人が沢山居るの!?………いや、いそうだな…。

「それに、香夜さんも傍観していないで黒ウサギを手伝ってください!」
「いや、無理です無理です。この人たち相手にツッコミ入れられるほど常識は捨ててはいないんです」

それは黒ウサギが常識外れってことですか〜!!!と言わんばかりにハリセンで叩かれた。……あぅ、痛い…。

僕が叩かれて痛みに悶絶していると、山脈の方から甲高い叫び声が聞こえた。

「ふむ、あやつならばおんしらを試すには打ってつけかもしれんの」

そう言いながら、白夜叉は湖畔を挟んだ向こう岸に手招きをする。
すると、体長5mはある巨大な獣が翼を広げて空を滑空して来た。

その獣は人なら一度は聞いたことがある鷲の翼に獅子の下半身を持つ、グリフォンだった。


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